神奈川大学日本常民文化研究所

講座と展示

展示情報一覧

弁財船実物大部分復元模型 近藤友一郎氏製作
横浜キャンパス3号館地下1階(2013年~2024年3月19日)

 江戸時代から明治時代にかけて荷船として活躍した100石(約15トン)積弁財船帆船帆柱部分の実物大復元模型を展示しました。静岡県の船大工近藤友一郎氏の卓越した技術と研究によって、江戸時代の設計図をもとに製作されました。

帆船帆柱部分模型 断面前方

近藤友一郎氏

 昭和3年(1928)、焼津(静岡県)にある近藤造船所、二代目船大工の父・佐吉の長男として誕生した。15歳で焼津造船所に船大工見習いとして入社、29歳で独立し近藤造船所を再興。静岡県相良町大江八幡宮の船祭で見た弁財船の模型の精巧な造船手法に感動し、伝統的な和船模型の製作を志す。平成元年(1989)、近藤和船研究所を設立。和船模型の製作、展示とともに関連資料の調査・収集を行なう。平成16年(2004)、「現代の名工」に選出され「卓越技能章」受賞、2年後「黄綬褒章」を受賞。満79歳にて逝去。