神奈川大学日本常民文化研究所

講座と展示

常民文化ミュージアム

神奈川大学ミュージアムコモンズ

 神奈川大学ミュージアムコモンズは、3つの展示室(大学史展示室、常民文化ミュージアム、企画展示室)、学習スペース、多目的に利用できるラウンジの3つのゾーンで構成されるスペースとなっています。このエリア全体を「ミュージアムコモンズ」、ラウンジを創立者の名を冠した「米田吉盛記念ラウンジ」と名付け、展示を中心とした大学の歴史や研究成果の発信の場、それらを活用した学生や地域に開かれた学習・交流の場として活用します。

[会場]神奈川大学横浜キャンパス 3号館1階
[開室時間]月曜日~土曜日
(ただし土曜日は授業期間のみ。※2024年8月3日は臨時開室)10:00~17:00
[閉室日]日曜日、祝日(授業日を除く)、大学所定の休日(2024年8月10日~18日)、授業期間以外の土曜(7月27日)
※臨時の開室・閉室等がありますので詳細は下記の【開館カレンダー】をご覧ください。

常民文化ミュージアム

常民文化ミュージアムの入口。「日本常民文化研究所
の歴史」のパネルを展示

 日本常民文化研究所は1921年に渋沢敬三により創設されて以来、民具の収集・分類、古文書の収集・整理、漁業史研究など、日本常民社会の多様な領域を対象とし、他に類を見ない独創的業績を上げてきました。
 1982年大学の付置研究所として再出発した後も、伝統を受け継ぎつつ学際的・国際的研究センターとして一層の発展を見せています。
 このたび展示室をリニューアルし、「常民文化ミュージアム」として公開をはじめました。
 あらたな展示は、研究所を紹介する「常民文化へのアプローチ」にはじまり、「海のくらしと知恵」「布とくらし」「生活の記録」の4つのコーナーに分かれています。また、床面には研究所が出版してきた生活文化にまつわる資料集の対象となった地域を示した日本地図、外壁面には、常民研が歩んできた100年の歴史年表があります。

常設展示

  • 常民文化へのアプローチ
  • 海のくらしと知恵
  • 布とくらし
  • 生活の記録

緊急パネル展

奥能登の文化財を守る—被災文化財の現在

【横浜キャンパス】
会期:2024年6月24日(月)~7月5日(金) 
会場:横浜キャンパス3号館1階
【みなとみらいキャンパス】
会期:2024年7月9日(火)~7月22日(月)8:00~21:45(日・祝日閉館)
会場:みなとみらいキャンパス1階 エントランスホール

 日本常民文化研究所は、長年にわたり奥能登地域の歴史・文化について調査・研究を行い、多くの成果につながりました。またその過程で、たくさんの奥能登地域の皆様のご援助、ご協力をいただいてまいりました。
そのような中、2024年1月1日に巨大な地震が能登半島を襲いました。
 とくに新聞にも報道された重要文化財の時国家住宅や角海家住宅の無残な姿は、長年そのお宅に通い、民具、古文書などの資料を整理し学んできた私たちにとり、大きな衝撃でした。
 そこで本研究所では、4月19日から4日間、輪島を中心とした地域へ赴き、とくに文化財の被災状況を目の当たりにしてきました。
 本写真展では、奥能登の豊かな歴史と文化が大地震により被災している現状と、今後の地域の復興にとって文化財が大切な存在であることをお示しし、多くの皆様と共有したいと思っております。

2024年6月 神奈川大学日本常民文化研究所