神奈川大学日本常民文化研究所

所蔵資料・図書

漁業漁村資料(筆写稿本)



筆写稿本

 1949年に開始された漁業制度資料調査保存事業のなかで、筆写作成された資料が筆写稿本です。現在、ほぼ同一の筆写稿本が神奈川大学日本常民文化研究所と国立研究開発法人水産総合研究・教育機構 中央水産研究所図書資料館に残されています。
 筆写はもっぱら、大学院生あるいは若手の研究者に依頼されました。筆写者に求められる技量は、まず正確に資料を読解できることと、規定通りに筆写原稿を作成することでした。そのため、月島分室では「筆写のしおり」を作成して、筆写者の便宜をはかりました。筆写が終わって資料と筆写原稿が戻ってくると、調査員が資料と原稿を突き合わせてチェックをし、訂正箇所に赤鉛筆等で注意書きを入れます。筆写原稿は、校正が終わると黒の表紙を付けて綴じられ、表題を付して架蔵されました。
 この作業はほぼ5年間におよび、およそ30万枚の「漁業制度資料」の筆写原稿(200字詰)が残されることになりました。
※所蔵資料は「神奈川大学デジタルアーカイブ」で検索可能です。

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