ATTIC MUSIUM

神奈川大学
日本常民文化研究所
Institute for the Study of Japanese Folk Culture Kanagawa University

調査と研究

目的と概要

研究の主な内容

現在、本研究所が進めている研究の主な内容は、下記のとおりです。

地域の総合的研究


共同研究「瀬戸内海の歴史民俗」では
愛媛県松山市二神島を調査地域としている

 「地域」とは、地理・気候・植生などの自然条件によって区画される空間のことです。またそれは、自然からさまざまなものを受け取り、また自然にいろいろな形ではたらきかけている人間が、人間同士の関係を多様に結びあいながら生活し、歴史や文化を形成していく場でもあります。
 そういう「地域」を総体として把握し、それを歴史や文化研究の基礎とする必要があります。本研究所では、農山漁村を中心とする諸地域の総合調査を実施しています。地域の総合研究では、その多様な姿を明らかにするため、専門分野の異なる研究者が共同することが必要です。現在スタッフがいない研究分野については、研究所外の研究者の協力をえながら研究を進めています。 
 また、地域在住の研究者との協力関係も含め、研究・調査結果の共有関係を作り、その地域の人々が自分たちの属する地域についての理解を深めることにも寄与しうるよう努めています。 

漁業史研究

 財団法人時代に収集された資料を活用し、さらに本学招致後に実施された調査を基礎にして研究がおこなわれています。
 漁業・漁村の調査に際しては、文献史料だけでなく漁具・漁業技術・造船技術等の収集を含めた総合調査を実施しています。これらの成果は、史料目録・史料集・調査報告等にまとめ、随時公刊しています。


漁業漁村関係筆写資料 筆写稿本(日本常民文化研究所蔵本)

民具研究

 『民具マンスリー』(月1回発行)や民具・民俗調査報告(原則として年1回発行)の編集・刊行の基礎となる調査研究活動を推進しています。その際、地域史との関連を特に重視し、全国的に活発化しつつある民具研究の拠点として、その指標となるような研究を進めています。

資料管理に関する研究

 古文書や民具は、それ自体としては「もの」であるにすぎません。それを歴史や文化を語らせるための資料とするためには、きちんとした方針のもとに整理し、記録し、保存しなければなりません。本研究所では、修復・保存の技術的問題も含めて、資料管理に関する全般的問題を検討しています。


古文書修復技術の習得を目的とした実習を実施

アチックミューゼアムおよび常民研の活動状況に関する研究

 1921 年以来のアチックミューゼアムおよび日本常民文化研究所の活動は、民俗学、民族学、民具研究、漁業史研究などの学問形成に深く関与しており、研究所の歴史そのものが研究対象といえます。こうした観点から、引き継いだ諸資料のほか各地に分散している関係資料の調査、研究を進めています。