神奈川大学日本常民文化研究所

調査と研究

基盤共同研究 海域・海村の景観史に関する総合的研究

新着情報

調査地域

日本常民文化研究所所蔵の漁場図に描かれている地域、及び関連する海域・海村

研究目的

  • 深見村・鹿磯村(現輪島市)漁場図
  • 第8回 漁場図研究会 公開研究集会(2020年1月)

 本共同研究は、常民研において開所以来取り組んできた海域・海村史の研究蓄積を継承し発展させるものである。海は水産物だけでなくさまざまな資源を生み出す。その開発・利用に当たっては、人・物・情報の行き来を促し、そうした営みを通して社会知や民俗知が膨大に集積される空間となっている。反面、負の記憶として海域の利用をめぐっては個人や村のレベルから国際的な問題まで対立や紛争を生んできた。また海と対峙する海村では、災害や大事故が歴史的に繰り返されてきた。そうした海域・海村の歴史民俗文化について漁業制度資料調査で全国から収集された「漁場図」に描かれた景観を手がかりに、本研究所の人的資源を活用し学際的に研究することが主な目的となる。 
 期待される成果としては、フィールドワークをおこない、共同研究会において学際的な検討を経た後、研究成果を論文集としてまとめる。また、常民研が所蔵する「漁場図」のデジタル化・図録化を進め、研究資源として広く社会に公開する。

[期間]2015 年~