ATTIC MUSIUM

神奈川大学
日本常民文化研究所
Institute for the Study of Japanese Folk Culture Kanagawa University

調査と研究

共同研究 海域・海村の景観史に関する総合的研究

新着情報

調査地域

日本常民文化研究所所蔵の漁業図が残されている地域全て。
共同調査地として気仙沼大島(宮城県)を設定。

研究目的


漁場図「霞ヶ浦」/日本常民文化研究所

 本研究所はその発足の早い段階から漁業制度資料等による海域・海民史の研究に取り組んできた。そして、これまでも能登半島や瀬戸内海の二神島といった地域で多くの研究蓄積をなしてきた。また近年は、国際常民文化研究機構のもと「海域・海民史の総合的研究」として3つの共同研究がおこなわれた。本共同研究はそうした研究蓄積を継承し発展させるものとして位置づけられる。
 海は水産物だけでなくさまざまな資源を生み出す。そして、その開発・利用に当たっては、人・物・情報の行き来を促し、そうした営みを通して社会知や民俗知が膨大に集積される空間となっている。反面、負の記憶として、海域の利用をめぐっては、個人や村のレベルから国際的な問題までさまざまな対立や紛争を生んできた。また海という大自然とたえず対峙する海村では大きな災害や事故が歴史的に繰り返されてきた。
 そうした海域・海村の歴史文化について、「漁場図」に描かれた景観を手がかりに、本研究所の人的資源を活用し学際的に研究することが本共同研究の主な目的となる。

2015年度の活動

 漁場図研究会:4月15日(水)、7月1日(水)、2月17日(水)の3回開催した。漁場図を題材にした研究発表とともに、常民研所蔵の漁場図を今後どのように研究資源化してゆくかについて話し合った。
 常民文化研究講座:第19回常民文化研究講座として、12月5日(土)にシンポジウム「『漁場図』を読む」を開催した。5本の研究発表とともに、漁場図研究のこれからについてパネリスト全員による総合討論をおこなった。
 共同調査:気仙沼大島(気仙沼市)をフィールドとして、9月24-25日の2日間おこなった。大島周辺の漁場について地元漁業者より聞き取り調査をおこなった。


  • 常民研での漁場図研究会(2015/7/1)

  • 気仙沼大島での共同調査風景(2015/9/24)