ATTIC MUSIUM

神奈川大学
日本常民文化研究所
Institute for the Study of Japanese Folk Culture Kanagawa University

講座と展示

展示情報一覧

神奈川大学展示ホール 企画展示室
横浜市歴史博物館・神奈川大学日本常民文化研究所主催展覧会
「和船と海運」
神奈川大学会場「順風満帆 千石船 —和船の構造と技術—」
(2017年1月30日~3月17日)

 江戸時代、国内の物資輸送は弁才船を中心とする廻船によって担われていました。弁才船の中で千石 (150トン)の荷物を積むことが出来る大型船は千石船といわれ、和船の代表とみなされました。和船は中国船や西洋船とは異なる構造で、造船方法や船大工道具もそれに応じた独特のものが使われています。また、弁才船の帆装は大きな一枚帆が特徴で、近年復元船の帆走実験が行われ、すぐれた帆走性能が明らかとなっています。
 本展では弁才船を中心とした和船の特徴を、船舶模型・船大工道具などの資料とわかりやすいパネルで紹介しました。

神奈川大学展示ホール 企画展示室
企画展「近藤友一郎和船模型の世界」
(2014年3月25日~2017年1月16日)

 本企画展では神奈川大学が所蔵する「近藤和船研究所コレクション」を紹介しました。船大工近藤友一郎氏の卓越した技術と研究によって制作された和船模型をとおして、船を介した海との関わりの重要性を考えます。展示は「パネルによる近藤友一郎氏とその業績に関する紹介」、「船大工の道具を中心とした船作りのコーナー」、「模型の展示」で構成されています。企画展示室は約70平方メートル。展示資料は船舶模型14 点をはじめ、船大工道具などおよそ400 点です。

第7回 「町をつくる 人をつくる—祭礼・年中行事そして町並み—」
(2009年10月27日~11月26日)

 町づくりは道路や橋、建物をつくることだけではありません。神奈川大学日本常民文化研究所や工学部の町づくり研究所では日本の各地で、町の歴史、自然、祭礼などの伝統行事、そして町並みを生かして町を元気にするお手伝いをしてきました。今回の展示では、平戸及び壱岐(長崎県)、江津(島根県)、中山道鵜沼宿(岐阜県)、松代町(長野県)、長井市(山形県)等で行われている町づくりの実践を、写真パネルを中心にして紹介いたしました。

第6回 「版本挿絵のウソ・ホント—絵画資料の資料学—」展
(2008年12月2日~26日)

 近世の木版印刷物=版本の挿絵は、中国や朝鮮半島のそれと比べて抜群の写実性の高さを誇っていますが、史料として扱うには、意外な落とし穴と同時に予期せぬ絵師のこだわりも見えてきます。絵の間違いにはある傾向性や法則性があり、その知識を整理すれば、版本挿絵を資料として扱う際の指針となると考えられます。「絵画資料の資料学」形成途上の姿を見ていただくことにしました。

COE実験展示 あるく-身体の記憶—

2007年11月1日(木)~30日(金)
2008年2月23日(土)~2月24日(日)

第5回 「巻物の伝える世界-職人・由緒・儀礼-」
(2006年10月25日~12月15日)

主催 「職人巻物の世界」実行委員会
共催 福島県只見町教育委員会・福島県立博物館

 職人とは、専門的な技術を身に付け特別な作業を行なう人々のことを指します。ことに奥会津地方における職人は、親方と呼ばれる職人集団の長に弟子入りして技術を習得し、一人前となったあかつきには、親方からその証として巻物が伝授されます。この親方から弟子へと職人が受け継いできた文書を職人巻物といいます。
 職人巻物を受け継いで生きた職種は、山先(猟師)・番匠(大工)・屋根葺き・元山(杣)・小笠原流・商人・石工・船大工・鉱山師と数多くの職種で受け継がれています。職人巻物には、職の由来・儀礼における式次第・職に関わるまじないや技術、そして巻物の伝授記録となる系譜等が記されており、受け継がれた職人以外は見ることさえ禁じられた巻物もあります。職人巻物は、上棟式や山入りの儀礼の中で使用されることで、職人ばかりではなく、それ以外の人々にも深く溶け込んでおり、現在でもそれを見ることができます。
 今回の展示では、奥会津地方における職人巻物を中心に、文書・民俗・民具を複合的に展示し、奥会津地方の職人たちが守ってきた心や技の一端を紹介しました。

第4回「映像でつづる昭和初期の日本-渋沢フィルムの世界-」
(2005年11月18日~30日)

 澁澤敬三やアチックミューゼアムの同人たちは、調査旅行の折にカメラを携帯し、多数の写真を撮影しました。この企画展では昭和初期(1930年代)に澁澤敬三たちが撮影したスチール写真から、秋田県男鹿寒風山、新潟県越後三面などの、田植えや脱穀を手伝う子供、綿入れを着てスキーや凧揚げをして遊ぶ子供等、1930年代の子供たちの姿を約180点紹介しました。
 また澁澤らは、当時はまだ珍しかった16ミリカメラで30本ほどの貴重な映像も残しています。今回はそのうち9本を選び25分のダイジェスト版を作成し上映しました。

第3回「鍛造の世界-鉄をきたえ意志をふきこむ-」
(2004年10月26日~12月21日)

 展示した資料は200点ほどの鉄製の農具、刃物類が中心ですが、テーマは道具そのものよりも鍛造という技術の世界です。鉄は熱を加えられ打たれることで自在に形を変え、人の意志を反映させます。そこには地域性や時代性も読みとることができます。同時にレベルの高い一人の鍛冶職人の技のレパートリー、あるいは鍛造の工程とはどういうことなのか、そうしたことを具体的にモノを通して少しでも示してみたいと考えました。

第2回「ぬいもの・つくろいもの-暮らしの中の知恵と技わざ-」
(2003年10月21日(火)~12月22日(月)

 この展示のテーマは、多くの女性の腕の中に備わっている布に対する知恵と技、そして心の中に秘められた布に対する想いです。この思いや技術は、現在60代半ば以上の女性の腕の中に眠ったままで、既製品や使い捨ての時代の流れに押されて忘れ去られようとしています。
 今回の展示ではそのような知恵や技を、古い写真や図版をもとに実際の5分の1のサイズに仕立てた着物140点あまり、衣類としては機能しなくなった布を利用してつくられた雑巾60点などを中心に展示しました。

第1回「絵巻物から“辞書”をつくる-日本常民生活絵引の世界-」
(2002月10月1日~11月30日)

 澁澤敬三の大きな業績のひとつである『絵巻物による日本常民生活絵引』(新版は平凡社から刊行)は、古代中世の絵巻物から当時の生活の実態が伺える部分をとりだし、分析、分類したものです。この事業にあたり、日本画家の村田泥牛によって、絵巻物からの抜き書き模写が800点以上作成されました。この展示ではこの模写絵を280点ほど展示し、研究者であるとともに学問の世界でのすぐれたオーガナイザーであり、後援者でもあった、澁澤敬三の姿勢や問題意識の一面を示してみようと企画しました。