神奈川大学日本常民文化研究所

講座と展示

横浜市歴史博物館・神奈川大学日本常民文化研究所主催展覧会 「和船と海運」

神奈川大学会場「順風満帆 千石船 —和船の構造と技術—」
展示関連講座「船絵馬を読み解く」終了報告

盛況だった講座、展示室も賑わう

日程:2017年3月17日(金)14:00~15:30
会場:神奈川大学横浜キャンパス3号館 206教室
講師:昆政明 

  • 講演会場
    講演会場
    講演会場
  • 船絵馬(青森県鰺ヶ沢町白八幡宮蔵)
    船絵馬(青森県鰺ヶ沢町白八幡宮蔵)
    船絵馬(青森県鰺ヶ沢町白八幡宮蔵)
最終日の展示会場
最終日の展示会場
最終日の展示会場

 横浜市歴史博物館と共同開催した企画展「和船と海運」の神奈川大学会場最終日に、展示関連講座「船絵馬を読み解く」を開催した。「船絵馬」とは「船を描いた絵馬」のことであるが、この講座では特に江戸時代後期から明治時代にかけて、大阪と蝦夷地(北海道)を結んだ「北前船」に関連した廻船問屋、船頭や乗組員が奉納したもので、北前船の起点大阪の「船絵馬師」によって描かれたものを紹介した。これらの船絵馬の特徴は正確な船体描写、豊富な奉納数で、作者ごとの描き方の特徴、時代による船体艤装の変化など、船絵馬から得られる情報について実例を上げて紹介した。地味なテーマにかかわらず当日は90名近い方々の参加を得、展示会場も多くの入場者で賑わっていた。
 なお、企画展の入場者は後学期授業終了後で平日のみの開館にもかかわらず、受付で確認しただけで約800人を数え、長時間にわたって観覧する熱心な方々も多かった。また、横浜市歴史博物館の展示と合わせて観覧することによって、和船に関する理解を深めることができた、との声を聞くことができ、双方の得意分野を生かした共催展としての取り組みが評価されたと考える。

(文責:昆政明)