神奈川大学日本常民文化研究所

調査と研究

個別共同研究 歴史民俗資料とデジタルファブリケーションの可能性の研究



新着情報

研究目的

  • ファブラボみなとみらい
  • アイロンを3Dスキャンしたデジタル画像

 デジタルファブリケーション機器からアナログ工作機械まで備えた市民工房のことを「ファブラボ(Fab Lab)」と呼ぶ。デジタルファブリケーションとは、3Dプリンターやレーザーカッターなどの機材を活用し、デジタルデータにもとづいたモノづくりを行う技術のことである。ファブラボは、単にデジタル機器を備えた施設であるだけでなく、「自分たちの使うものを、使う人自身がつくる文化」を醸成する国境を越えた市民工房ネットワークなのである(「FabLab Japan」Webサイトによる)。 
 2021年度にオープンした神奈川大学みなとみらいキャンパスの1階のラボには、所員の道用大介氏(経営学部准教授)が主宰する「ファブラボみなとみらい」がある。本共同研究では、ファブラボみなとみらいと協力し、歴史民俗資料の現物ないし実測図面からのレプリカ作成、実物資料の3Dデータ化などを模索しようとするものである。最先端のモノづくりを追究するファブラボと、伝統的なモノを資料とする当研究所が、分野を越えて連携することによって、「ファブラボみなとみらい」のソーシャルコモンズとしての機能は、よりいっそう意義のあるものとなるに違いない。

[期間]2019年~