基幹共同研究「常民生活誌に関する総合的研究」—便所の歴史・民俗に関する総合的研究—
第13回公開研究会 実施報告
「日本の民家にみる極上の風呂と便所」
津山正幹氏(一般社団法人 日本民俗建築学会)
日程:2025年2月26日(水)14:00~16:00 JST
会場:神奈川大学横浜キャンパス9号館12室(日本常民文化研究所)※オンライン併用 Zoom
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岩手県一関市の主屋・厩・便所小屋
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福島県鮫川村の出入口脇の小便所


今回の公開研究会では、日本民俗建築学会のメンバーとしてご活躍されている津山正幹氏をお招きし、「日本の民家にみる極上の風呂と便所」をテーマにご発表いただいた。津山氏には、昨年末の第28回常民文化研究講座「日本の民家の行方を探る」でもご登壇いただき、フィールドワークや文献調査に基づく民家と民間信仰に関するお話を頂戴した。さらに今回は便所・風呂の形態と習俗に着目して、長年の調査研究にもとづく大変興味深いご発表いただいた。その対象は古代から前後の団地まで、遺構の事例は北海道(アイヌ)、岩手、秋田、宮城、福島、新潟、富山、埼玉、茨城、千葉、東京、長野、愛知、京都、広島、山口、愛媛、沖縄と全国各地におよぶものであった。開催告知が直前であったにもかかわらず、参加者は会場・オンラインを含め50名を超え、質疑応答も活発におこなわれた。開催後には、大変興味深かった、分かり易かった、オンデマンド配信をして欲しいなどの好評をお寄せいただいている。
ご参加いただいた方、関心を寄せてくださった皆様、どうもありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
(代表・須崎文代)