神奈川大学日本常民文化研究所

研究所紹介

100年の歩み

 日本常民文化研究所(常民研)は、2021年に創立100周年を迎えました。これを機にその間の歩みを振り返って詳細な年表を作成することとなりました。常民研の歴史は、Ⅰ期.アチック時代(アチック・ミューゼアム期、日本常民文化研究所に改称後も含む、1921~1950)、Ⅱ期.財団時代(財団法人日本常民文化研究所期、1950~1982)、Ⅲ期.神大時代(神奈川大学日本常民文化研究所期、1982~現在)の3期に大別できます。
 Ⅱ期.財団時代(1950~1982)は1949年から1981年までの年表を掲載しました。この間は、水産庁からの委託による漁業制度資料調査保存事業、渋沢敬三の死とその後の再建、『民具マンスリー』の発刊、民具研究講座の開催、日本民具学会の発足など、さまざまな変化が生じていますが、その活動の詳細を知る資料にあまりめぐまれていません。そこで、年表は主要な出来事を年単位でまとめて、その活動の概要が知られるようにしました。
 また、Ⅲ期.神大時代(1982~現在)は1982年から2003年までの年表を掲載しました。年表は『民具マンスリー』に掲載された年度ごとの「活動記録」をベースとし、『要覧』『常民研news』なども参照して年月日ごとの出来事を詳細に記載しました。
 常民研の各期における活動内容や資料の残り方には大きな違いがあり、統一した形式と内容をもつ年表の作成は困難です。各期の特徴にふさわしい年表のあり方を模索していきたいと考えています。

Ⅱ期.財団時代(財団法人日本常民文化研究所期、1950~1982年)

※年表:スマートフォン表示の場合は横スクロール
※資料画像:年度単位(4月~翌年3月)

1949 昭和24

○出来事
・日本常民文化研究所月島分室 にて漁業制度資料調査保存事業
 (水産庁委託)を開始(10月)
・漁業改革 に伴う基礎的準備資料の整備のため、1949年9月、水産庁より漁
 業制度資料調査保存事業の委託をうける。研究所内に漁業制度資料収集委員
 会が、国立東海区水産研究所内に事務所が設けられ、水産庁資料整備委員会
 との綿密な連絡のもとに同年10月より全国漁業制度資料の調査保存が始め
 られた。

[参照: 日本常民文化研究所編『漁業制度資料目録』(第1集全国篇)]


・「(渋沢)先生を中心にアチック再建、漁村古文書蒐集の座談会をひら
  く。……大体水産庁から200万円の予算で古文書蒐集にかゝる」
(10月23日)

[参照:毎日新聞社編『宮本常一 写真・日記集成』(別巻)]


○役員及び職員

○刊行物
・内田武志『日本星座方言資料』(日本常民文化研究所彙報第63集)
 (11月)

1950 昭和25

○出来事
・財団法人日本常民文化研究所設立趣意書・寄付行為・事業計画書(11月)
・財団法人日本常民文化研究所設立認可(12月23日)
 (昭和56年1月28日取得の登記簿謄本に記載)

○役員及び職員

○刊行物
・日本常民文化研究所編『漁業制度資料目録』(第1集 全国篇)(3月)
・日本常民文化研究所編『漁業制度資料目録』(第2集 内海篇)(3月)

1951 昭和26

○出来事
・渋沢敬三公職追放解除(8月24日)

[参照:渋沢敬三アーカイブ、渋沢敬三年譜]


○役員及び職員

○刊行物
・日本常民文化研究所編『和歌山縣田邊市江川における漁業の實態』
 (漁業経済調査資料第1集)(1月)
・日本常民文化研究所編『筆写のしおり 史料筆写・校合・マイクロフィルム
 規定』(5月)
・日本常民文化研究所編『漁業制度資料目録』(第3集 全国篇2)(6月)
・日本常民文化研究所編『漁業制度資料目録』(第4集 全国篇3)(7月)
・日本常民文化研究所編『漁業制度資料目録』(第5集 内海篇2)(8月)

1952 昭和27

○出来事
・昭和26年度第1回評議員会開催(於 渋沢邸)(5月18日)
・昭和26年度第1回理事会開催(於 渋沢邸)(5月18日)

○役員及び職員

○刊行物
・日本常民文化研究所編『漁業制度資料目録』(第6集 全国篇4)(5月)
・日本常民文化研究所編『漁業制度資料目録』(第7集 内海篇3)(8月)
・『沿岸漁場整理資料』(漁業制度改革史参考資料1)(9月)
・日本常民文化研究所編『能登の古文書』(史料所在目録第1集)(10月)

1953 昭和28

○出来事
・昭和27年度第1回評議員会開催(於 渋沢邸)(5月18日)
・昭和27年度第1回理事会開催(於 渋沢邸)(5月18日)

○役員及び職員

○刊行物
・『地租改正関係農村資料集』(農政調査会と共編)(3月30日)
・知里真志保『分類アイヌ語辞典』(第1巻植物編)
 (日本常民文化研究所彙報第64集)(4月)
・日本常民文化研究所編『漁業制度資料目録』(第8集 全国篇5)(10月)
・日本常民文化研究所編『漁業制度資料目録』(第9集 全国篇6)(11月)
・内田武志『菅江真澄未完文献集』(第1巻)(常民文化研究第65号)
 (12月)

○関連資料
・「分室は本年中に水産庁資料館(品川区豊町)の竣成とともにそちらへ移転
 する予定である。」

[参照:日本常民文化研究所編『漁業制度資料目録』(第9集 全国篇6)]

1954 昭和29

〇出来事
・昭和28年度第1回評議員会開催(於 渋沢邸)(5月23日)
・昭和28年度第1回理事会開催(於 渋沢邸)(5月23日)

〇評議員会・理事会
・理事会
 議案1 理事長互選の件
 議案2 昭和28年度事業報告及び決算に関する件
 議案3 昭和29年度事業計画及び予算に関する件

〇役員及び職員
 理事長 櫻田勝徳⇒中山正則(5/23~)
 理事  有賀喜左衛門 宇野脩平 楫西光速 櫻田勝徳 中山正則 
     竹内利美 羽原又吉 宮本馨太郎

〇刊行物
・日本常民文化研究所・滋賀県・滋賀県漁連・水産庁共同出版、伊賀敏郎著
 『滋賀縣漁業史』(上下巻)(6月)
・日本常民文化研究所編『奥能登時国家文書』(第一巻)
 (常民文化研究第66号)(8月)
・内田武志『菅江真澄未完文献集』(第二巻)(常民文化研究第67号)
 (10月)
・日本常民文化研究所編『沖縄県水産資料』(12月)
・知里真志保『分類アイヌ語辞典』(第三巻人間編)
 (常民文化研究第68号)(12月)

1955 昭和30

○出来事
・昭和29年度第1回評議委員会開催(於 渋沢邸)(5月22日)
・昭和29年度第1回理事会(於 渋沢邸)(5月22日)

・漁業制度資料調査保存事業における水産庁委託調査費の打ち切り

〇評議員会・理事会
・評議員会
 議案1 昭和29年度事業報告及び決算に関する件
 議案2 昭和30年度事業報告及び決算(ママ)に関する件
 議案3 役員改選の件

・理事会
 議案1 昭和29年度事業報告及び決算に関する件
 議案2 昭和30年度事業計画及び予算に関する件

○役員及び職員
 理事長 中山正則
 理事  有賀喜左衛門 宇野脩平 楫西光速 竹内利美   
     中山正則 羽原又吉 宮本馨太郎 櫻田勝徳
 監事  遠藤武 長谷川重三郎 山際正道

○刊行物
・日本常民文化研究所編『常民文化論集』(第1集)
 (常民文化研究第69号)(1月)
・宇野脩平編著『紀州加太の史料日本漁村史料』(第1巻)
 (日本漁村資料)(常民文化研究第70号)(5月)
・宮本常一、岡本定編『周防大島天保度農業問答嘉永度年中行事』
 (常民文化研究第71号)(6月)
・宇野脩平編著『陸前唐桑の史料』(常民文化研究第72号)(1月)
・日本常民文化研究所編『日本漁民事績略』(常民文化研究第73号)(6月)
・大庭良美『石見日原村聞書』(常民文化研究第74号)(9月)
・高木誠一『磐城北神谷の話』(常民文化研究第75号)(12月)
・宇野脩平編著『備中真鍋島の史料』(第1巻)(日本漁村史料) 
 (常民文化研究第76号)(11月)
・宇野脩平編著『備中真鍋島の史料』(第2巻)(日本漁村史料)  
 (常民文化研究第77号)(11月)

1956 昭和31

○出来事
・昭和30年度第1回評議員会開催(於 渋沢邸)(5月20日)
・昭和30年度第1回理事会開催(於 渋沢邸)(5月20日)

〇評議員会・理事会
・評議員会
 議案1 昭和30年度事業報告及び決算に関する件
 議案2 昭和31年度事業計画及び予算に関する件
 議案3 役員改選の件

・理事会
 議案1 昭和30年度事業報告及び決算に関する件
 議案2 昭和31年度事業計画及び予算に関する件

○役員及び職員
 理事長 中山正則
 理事  有賀喜左衛門 宇野脩平 楫西光速 竹内利美  
     中山正則 羽原又吉 宮本馨太郎 櫻田勝徳
 監事  遠藤武 長谷川重三郎 山際正道

○刊行物
・日本常民文化研究所編『奥能登時国家文書』(第2巻)
 (常民文化研究第78号)(3月)
・宇野脩平編著『備中真鍋島の史料』(第3巻)(常民文化研究第79号)
 (6月)
・河岡武春『瀬戸内海漁業民俗ノート』(第1巻)
 (日本常民文化研究所ノート第30号)(8月)
・日本常民文化研究所編『奥能登時国家文書』(第3巻)
 (常民文化研究第80号)(10月)
・宇野脩平編著『備中真鍋島の史料』(第4巻)(常民文化研究第81号)
 (10月)
・日本常民文化研究所編『奥能登時国家文書』(第4巻)
 (常民文化研究第82号)(12月)

1957 昭和32

○出来事
・昭和31年度第1回評議員会開催(於 渋沢邸)(5月19日)
・昭和31年度第1回理事会開催(於 渋沢邸)(5月19日)

〇評議員会・理事会
・評議員会
 議案1 昭和31年度事業報告及び決算に関する件
 議案2 昭和32年度事業計画及び予算に関する件
 議案3 役員改選の件

・理事会
 議案1 昭和31年度事業報告及び決算に関する件
 議案2 昭和32年度事業計画及び予算に関する件

○役員及び職員
 理事長 中山正則
 理事  有賀喜左衛門 宇野脩平 楫西光速 竹内利美  
     中山正則 羽原又吉 宮本馨太郎 櫻田勝徳
 監事  遠藤武 長谷川重三郎 山際正道

○刊行物
・宇野脩平編著『備中真鍋島の史料』(第8巻)(常民文化研究第83号)
 (7月)
・日本常民文化研究所編『日本水産史』(渋沢敬三還暦記念出版)(11月)

1958 昭和33

○出来事
・昭和32年度第1回評議員会(於 渋沢邸)(5月20日)
・昭和32年度第1回理事会(於 渋沢邸)(5月20日)

〇評議員会・理事会
・評議員会
 議案1 昭和32年度事業報告及び決算に関する件
 議案2 昭和33年度事業計画及び予算に関する件
 議案3 役員改選の件

・理事会
 議案1 昭和32年度事業報告及び決算に関する件
 議案2 昭和33年度事業計画及び予算に関する件

○役員及び職員
 理事長 中山正則
 理事  有賀喜左衛門 宇野脩平 楫西光速 竹内利美   
     中山正則 羽原又吉 宮本馨太郎 櫻田勝徳
 監事  遠藤武 長谷川重三郎 山際正道

○刊行物
・日本常民文化研究所編『日本の民具』(渋沢敬三還暦記念出版)(1月)
・日本常民文化研究所編『奥能登時国家文書』第5巻
 (常民文化研究第84号)(3月)
・伊豆川浅吉『日本鰹漁業史』上巻(常民文化研究第85号)(3月)
・伊豆川浅吉『日本鰹漁業史』下巻(常民文化研究第86号)(4月)

1959 昭和34

○出来事
・昭和33年度第1回評議員会開催(於 渋沢邸)(5月24日)
・昭和33年度第1回理事会開催(於 渋沢邸)(5月24日)

・漁業制度資料調査保存事業における文部省研究機関補助金の終了

〇評議員会・理事会
・評議員会
 議案1 昭和33年度事業報告及び決算に関する件
 議案2 昭和34年度事業計画及び予算に関する件
 議案3 役員改正の件

・理事会
 議案1 中山正則に代わって櫻田勝則が理事長兼議長となる
 議案2 昭和33年度事業報告及び決算に関する件
 議案3 昭和34年度事業計画及び予算に関する件
    (渋沢敬三氏による毎年5万円の寄付金の申出があった)

○役員及び職員
 理事長 中山正則(~5/23)⇒櫻田勝徳
 理事  有賀喜左衛門 宇野脩平 楫西光速 竹内利美 
     中山正則(~5/23) 羽原又吉 宮本馨太郎  
     櫻田勝徳
 監事  遠藤武 長谷川重三郎 山際正道

○刊行物

1960 昭和35

○出来事
・昭和34年度第1回評議員会開催(於 渋沢邸)(5月23日)
・昭和34年度第1回理事会開催(於 渋沢邸)(5月23日)

〇評議員会・理事会
・評議員会
 議案1 昭和34年度事業報告及び決算に関する件
 議案2 昭和35年度事業計画及び予算に関する件
 議案3 役員改選の件

・理事会
 議案1 昭和34年度事業報告及び決算に関する件
 議案2 昭和35年度事業計画及び予算に関する件

○役員及び職員
 理事長 櫻田勝徳
 理事  有賀喜左衛門 宇野脩平 楫西光速 櫻田勝徳 
     竹内利美 羽原又吉 宮本馨太郎
 監事  遠藤武 長谷川重三郎 山際正道

○刊行物

1961 昭和36

○出来事
・昭和35年度第1回評議員会開催(於 渋沢邸)(5月21日)
・昭和35年度第1回理事会開催(於 渋沢邸)(5月21日)

〇評議員会・理事会
・評議員会
 議案1 昭和35年度事業報告及び決算に関する件
 議案2 昭和36年度事業計画及び予算に関する件
 議案3 役員改選の件

・理事会
 議案1 昭和35年度事業報告及び決算に関する件
 議案2 昭和36年度事業計画及び予算に関する件

○役員及び職員
 理事長 櫻田勝徳
 理事  有賀喜左衛門 宇野脩平 楫西光速 櫻田勝徳  
     竹内利美 羽原又吉 宮本馨太郎
 監事  遠藤武 長谷川重三郎 山際正道

○刊行物
・日本常民文化研究所編『猪狩古秘伝狩之作法聞書』
 (アチックミューゼアム彙報)(3月)
・鈴木行三『江戸名物食べ物年代記』
 (日本常民文化研究所ノート、第31号)(7月)

○関連資料
・「『絵巻物』の整理、第1巻やっとできあがる。図面162、解説795枚。
  午后、角川へ持っていき、植村氏にわたす。」(3月25日)

[参照:毎日新聞社編『宮本常一 写真・日記集成』(上巻)]

1962 昭和37

○出来事
・昭和36年度第1回評議員会開催(於 渋沢邸)(5月19日) 
・昭和36年度第1回理事会開催(於 渋沢邸)(5月19日)

〇評議員会・理事会
・評議員会
 議案1 昭和37年度事業報告及び決算に関する件
 議案2 昭和38年度事業計画及び予算に関する件
 議案3 現理事・監事(遠藤武、 長谷川重三郎、山際正道)の再任を承認

・理事会
 議案1 昭和37年度事業報告及び決算に関する件
 議案2 昭和38年度事業計画及び予算に関する件

○役員及び職員
 理事長 櫻田勝徳
 理事  有賀喜左衛門 宇野脩平 楫西光速 櫻田勝徳  
     竹内利美 羽原又吉 宮本馨太郎
 監事  遠藤武 長谷川重三郎 山際正道

○刊行物
・知里真志保『分類アイヌ語辞典』(第2巻動物編)(遺稿)
 (常民文化研究第87号)(6月)

1963 昭和38

○出来事
・昭和37年度第1回評議員会(於 渋沢邸)(5月19日)
・昭和37年度第1回理事会(於 渋沢邸)(5月20日)

・渋沢敬三が東洋大学より文学博士の名誉学位を受ける(6月15日)

[参照:渋沢敬三アーカイブ、渋沢敬三年譜]


渋沢敬三が「名誉学位第1号」を贈呈されるにあたり、その活動は「かく氏の学問支援の領域は広いにかかわらず、氏自ら研究にも直接当り、その生涯の研究分野とされた方面は、特に実利からは遠くてわが国では発達未熟であった民族学、民俗学、社会経済史学、水産史等に及んでいる。かくて氏は、邸宅の一部を研究室に宛てて活躍したアチック・ミューゼアムの事業は、氏の学問態度を最も如実に実証し反映したものであると思う。」と評価された。また、アチック・ミューゼアムの活動に関しては、民具の収集(大正末年から昭和16.17年まで続き、計3万点を収集した)、村方の古文書の収集及び研究(漁村史研究室をアチック・ミューゼアムの中に設けた、農業その他の古文書の収集、刊行にも力を注いだ)、漁業史の研究、その他(昔のやり方を演出してもらい、映画フィルムに記録した)の点から、「アチック・ミューゼアムは近代化の中で、次第に稀薄になってゆく伝統をわが国庶民生活に関する具体的な資料によって、いろいろの手段方法を講じ収集記録化していく事に、殊更の力を注いだものと云ってよい。」と評価された。

[参照:渋沢敬三先生景仰録編集委員会編著『渋沢敬三先生景仰録』(東洋大学出版)]


・渋沢敬三死去(10月25日)

・昭和38年度第1回評議員会(於 渋沢邸)(12月22日)
・昭和38年度第1回理事会(於 渋沢邸)(12月22日)

〇評議員会・理事会
・評議員会(昭和37年度)
 議案1 昭和37年度事業報告及び決算に関する件
 議案2 昭和38年度事業計画及び予算に関する件
 議案3 役員改選の件

・理事会(昭和37年度)
 議案1 昭和37年度事業報告及び決算に関する件
 議案2 昭和38年度事業計画及び予算に関する件

・評議員会(昭和38年度)
 議案1 故渋沢敬三先生よりの土地遺贈に関する件
 故渋沢敬三先生の御遺言により、遺言執行人である令息雅英氏から、東京都
 港区三田綱町十番地の八の宅地四一五・四七坪及び同十一番地の宅地
 一九六・四三坪、同十一番地の建物及び附属建物、家屋番号一二八番地の
 三、(木造亜鉛メッキ銅板葺平家建及び木造瓦葺平家居宅)四四・三十坪の
 物権を研究所に寄附したい旨の申し入れがあったとの報告をなし、研究所と
 してはその遺贈をお受けしたい旨を提案したところ、全員異議なくこれを承
 認した。

・理事会(昭和38年度)
 議案1 故渋沢敬三先生よりの土地遺贈に関する件

○役員及び職員
 理事長 櫻田勝徳
 理事  有賀喜左衛門 宇野脩平 楫西光速 櫻田勝徳 
     竹内利美 羽原又吉 宮本馨太郎
 監事  遠藤武 長谷川重三郎 山際正道

○刊行物

1964 昭和39

○出来事
・理事楫西光速死去(3月19日)

・昭和38年度第2回評議員会開催(於 渋沢邸)(5月24日)
・昭和38年度第2回理事会開催(於 渋沢邸)(5月24日)

・渋沢邸からMRA(Moral Re-Armament)ハウスに事務所を移転
・「三田へいく。(渋沢)雅英さんにあい、小田原へゆきMRAセンターを見
  る。実にりっぱなものである。ハーカーさんに中を案内してもらう。アチ
  ックの本をしばらくここへ預かってもらうため。」(10月13日)
・「三田へゆく。荷物のしまつなどを少しする。いよいよ27日に富士見町の
  MRAハウスにうつることになる。」(11月24日)

[参照:毎日新聞社編『宮本常一 写真・日記集成』(上巻)]



・「昭和39年度は、研究所再建のための地ならしに終始し、したがつて、事
  業面においては、「絵巻の会」の月例会を継続したのみであった。」

[昭和39年度事業計画収支予算表および事業報告より抜粋]


〇評議員会・理事会
・評議員会
 議案1 昭和38年度事業報告及び決算に関する件
 議案2 昭和39年度事業計画及び予算に関する件
 議案3 役員改選の件

・理事会
 議案1 昭和38年度事業報告及び決算に関する件
 議案2 昭和39年度事業計画及び予算に関する件
 議案3 楫西理事死亡に関する件

○役員及び職員
 理事長 櫻田勝徳
 理事  有賀喜左衛門 宇野脩平 竹内利美 羽原又吉 
     宮本馨太郎
 監事  遠藤武 長谷川重三郎 山際正道

○刊行物
・渋沢敬三編著『絵巻物による日本常民生活絵引』(第1巻、角川書店)(12月31日)

1965 昭和40

〇出来事
・昭和39年度第1回評議員会開催(於 渋沢雅英邸)(7月10日)
・昭和39年度第1回理事会開催(於 渋沢雅英邸)(7月10日)
・昭和40年度第1回評議員会開催(於 中村屋)(12月18日)
・昭和40年度第1回理事会開催(於 中村屋)(12月18日)

・絵画史的文献の常民生活史的研究
 直幹申文・長谷雄草紙・絵師草紙・福富草紙の検討を終え、渋沢敬三編著
 『絵巻物による日本常民生活絵引』(第2巻)を角川書店より刊行した。

 主任研究員 宮本常一 遠藤武 有賀喜左衛門 河岡武春

・植物茎皮繊維および樹液等に関する民俗学的研究
 2回の研究会をもち、既存資料の検討を行ったほか、樹液採取技術を中心と
 した実地調査を行った。

 主任研究員 櫻田勝徳 宮本馨太郎 磯貝勇 祝宮静

・漁業発展の地域的類型に関する研究
 2回の研究会をもち、既存資料の整理検討を行った。

 主任研究員 宇野脩平 二野瓶徳夫 網野善彦 秋田俊一 速水融
       五味克夫 河岡武春

[昭和40年度事業計画収支予算表および事業報告より抜粋]


〇評議員会・理事会
・評議員会(昭和39年度)
 議案1 昭和39年度事業報告及び決算に関する件
 議案2 昭和40年度事業計画及び収支予算に関する件
 議案3 役員改選の件

・理事会(昭和39年度)
 議案1 昭和39年度事業報告及び決算に関する件
 議案2 昭和40年度事業計画及び収支予算に関する件
 議案3 役員改選の件

・評議員会(昭和40年度)
 議案1 故渋沢敬三氏より遺贈の土地に関する件    
 議案2 研究所の彙報および(その他出版物)の再刊について

(1)外部より再刊希望があれば、在庫のなくなった出版物は原則これを
   認める
(2)新たに刊行する書物には既刊の旨を銘記する
(3)版権あるいは紙型の譲渡については出版社と契約を結び適正なる金員を
   徴することがある
(4)今後同様の出版依頼があった場合は改めて検討することとし、
   別に内規を作成する

・理事会(昭和40年度)
 議案1 故渋沢敬三氏より遺贈の土地に関する件
 議案2 研究所の彙報およびノート(その他出版物)の再刊について

○役員及び職員
 理事長 櫻田勝徳
 理事  有賀喜左衛門 宇野脩平 竹内利美 羽原又吉   
     宮本馨太郎

〇刊行物
・渋沢敬三編著『絵巻物による日本常民生活絵引』(第2巻、角川書店)(7月30日)

〇関連資料
・渋沢敬三先生景仰録編集委員会編著『渋沢敬三先生景仰録』
 (東洋大学出版)(10月25日)

1966 昭和41

○出来事
・昭和41年度第1回評議員会開催(於 港区南麻布4丁目9-17)(5月21日)
・昭和41年度第1回理事会開催(於 港区南麻布4丁目9-17)(5月21日)
・昭和41年度第2回評議員会(於 中村屋4階)(7月16日)
・昭和41年度第2回理事会(於 中村屋4階)(7月16日)

・絵巻の会
 親鸞上人絵伝・春日権現験記絵・法然上人絵伝の検討を終え、渋沢敬三編
 著『絵巻物による日本常民生活絵引』(第3巻・第4巻)を角川書店より
 刊行した。

 主任研究員 宮本常一 遠藤武 有賀喜左衛門 河岡武春

・植物莖皮繊維および樹液等に関する民俗学的研究
 2回の研究会をもち、既存資料の検討を行ったほか、民具成立の背景として
 資料採取の技術的方法および労働組織,運搬を中心として実地調査を
 行った。

 主任研究員 櫻田勝徳 宮本馨太郎 磯貝勇 祝宮静

・漁業発展の地域的類型に関する研究
 2回の研究会をもち、既存資料の整理検討を行った。

 主任研究員 宇野脩平 二野瓶徳夫 網野善彦 秋田俊一 速水融
       五味克夫 河岡武春

[昭和41年度事業計画収支予算表および事業報告より抜粋]


〇評議員会・理事会
・評議員会(第1回)
 議案1 昭和40年度決算承認の件
 議案2 昭和41年度事業計画及び収支予算承認の件
 これまで懸案となっていた漁村古文書の整理、返還をすすめたい旨の発言
 があり、

(1)借用古文書についてはできるだけすみやかに返還すること
(2)未筆写のものについては、予算の範囲において、複写のできぬ場合は
   マイクロにおさめること
(3)今後の進行については宇野脩平氏をふくめて委員会をつくり検討する
   こと

 の3点を決議してはどうかという宮本馨太郎理事の提案を全員承認した。

 議案3 土地財産に関する件
 議案4 理事選任の件

・理事会(第1回)
 議案1 昭和40年度決算承認の件
 議案2 昭和41年度事業計画及び収支予算承認の件
 議案3 土地財産に関する件
 議案4 評議員選任の件

・評議員会(第2回)
 議案1 役員改選の件

・理事会(第2回)
 議案1 評議員改選の件
 議案2 理事長の互選および監事の選任に関する件

○役員及び職員
 理事長 櫻田勝徳
 理事  (新)有賀喜左衛門 宮本馨太郎 宇野脩平 
     宮本常一 櫻田勝徳 山口和雄 中山正則
     (旧)有賀喜左衛門 宇野脩平 竹内利美 
     羽原又吉 宮本馨太郎

○刊行物
・渋沢敬三編著『絵巻物による日本常民生活絵引』(第3巻、角川書店)
 (5月30日)
・渋沢敬三編著『絵巻物による日本常民生活絵引』(第4巻、角川書店)
 (12月30日)

1967 昭和42

○出来事
・昭和42年度第1回評議員会開催(於 中村屋)(5月31日)
・昭和42年度第1回理事会開催(於 中村屋)(5月31日)
・昭和42年度第2回評議員会開催(於 石興ビル地階、小会議室)(7月17日)
・昭和42年度第2回理事会開催(於 石興ビル地階、小会議室)(7月17日)

・『絵巻物による日本常民生活絵引』(全5巻)の完結
 法然上人絵伝・慕帰絵詞・融通念佛縁起絵巻所収の第5巻の編集を終え、
 総索引を付して翌年1月上旬に刊行した。

・『民具辞典』の編纂
 10回の編纂委員会をもち、執筆項目の選定と項目別字数配分の原案作成を
 終わり、あわせて、考古学的資料より出土民具項目表をつくり、その初出
 および代表的遺跡、遺品を選定した。

・漁業発展の地域的類型に関する研究
 漁業史部会の発足とともに、部会による研究会形式でこれをとりあげたが、
 焼津漁業の史的研究のみにとどまった。

 主任研究員 山口和雄 宇野脩平 二野瓶徳夫 網野善彦 
       秋田俊一 速水融 五味克夫 河岡武春

[昭和42年度事業計画収支予算表および事業報告より抜粋]


〇評議員会・理事会
・評議員会(第1回)
 議案1 昭和41年度決算承認の件
 議案2 昭和42年度事業計画及び収支予算承認の件
 議案3 「民具事典」編纂の件
 本年度中に原稿作成を終え次年度に完成させること、編集委員は下記の者で
 あること、磯貝氏が急に病気で倒れたので櫻田氏が代行することを全員承認
 した。

 項目選定委員
 執筆者選定委員 櫻田 宮本(馨) 宮本(常) 祝 
         遠藤 山口 小川 竹内 磯貝 河岡
 常任委員    櫻田 宮本(馨) 宮本(常) 祝 
         磯貝 河岡

 議案4 「常民文化論集」発刊の件
 民具および漁業史に関する論文を年報として発刊すること、原稿提出は
 12月末、翌年5月末までに刊行することを全員承認した。

 議案5 漁村資料の整理、返還の件
 水産庁より資料整理に必要な約15坪の部屋、整理・返還に必要な資材、
 金員について配慮したいという申し入れを受け、全員これを了承した。

・理事会(第1回)
 議案1 昭和41年度決算承認の件
 議案2 昭和42年度事業計画及び収支予算承認の件
 議案3 「民具事典」編纂の件
 議案4 「常民文化論集」発刊の件
 議案5 漁村資料の整理、返還の件

・評議員会(第2回)
 議案1 役員選任の件
 議案2 漁村古文書返還の件
 宇野評議員が返還業務の大略を説明、二野瓶評議員が水産庁の経費負担の
 内訳を述べ、河岡研究員が作業予定、予算案を読み上げ全員承認した。
 なお、宮本馨太郎評議員が返還にあたってこれまでの謝意をどのようにして
 示すのか、また返還後の散佚を防ぐことといった2点に留意して欲しいと
 述べ全員これに賛成した。

 議案3 常民文化研究叢書刊行の件
 河岡研究員より戦前のアチック彙報、ノートから需要のあるものを選択して
 出版すること、また近い将来新たに出版するものをこの叢書の中に含めたい
 という申入れが慶友社よりあったことが報告され、著作権やその方法をふく
 めて、昭和43年度を目標に本案を検討することを全員了解した。

・理事会(第2回)
 議案1 評議員改選の件
 議案2 理事長の互選および監事の選任に関する件
 議案3 漁村古文書返還の件
 議案2(ママ) 常民文化研究叢書刊行の件

○役員及び職員
 理事長 有賀喜左衛門
 理事  中山正則 宇野脩平 宮本馨太郎 櫻田勝徳 
     宮本常一 山口和雄

○刊行物

1968 昭和43

○出来事
・「民具マンスリー」の発刊(4月1日)

・昭和43年度第1回評議員会開催(於 石興ビル地階、小会議室)(4月4日)
・昭和43年度第1回理事会開催(於 石興ビル地階、小会議室)(4月4日)

・MRAハウスから武蔵野美術大学に事務所を移転した。
「アチック、麻布より吉祥寺に引こし。」(4月6日)

[参照:毎日新聞社編『宮本常一 写真・日記集成』(下巻)]


・「民具辞典」の800項目の選定を終え、編集委員による責任分担の大割りが
 決定した。

・民具研究同人間の組織化を図る目的で、「民具マンスリー」を書肆慶友社と
 提携のもと発刊し、月刊にて会員に配布した。あわせて 「民具論集」第1巻
 を年報として編集発刊し、大学、研究機関等と資料交換を行った。

・在来民具の民俗学的研究、都下青梅市より郷土博物館建設にともなう有形・
 無形民俗資料の調査委託を受け、これを機に奥多摩地域をとりあげて、民具
 資料の蒐集、整理、研究の場をもつ。委託調査は3ヵ年にわけ、初年度は青
 梅市域内の全部落を対象として民具の残存度を調べ、地蔵。庚申塔、板碑な
 ど石造物の所在、また古文書の目録作成などにとどめ、今後に必要な予備調
 査とする。

・漁業先覚者を通してみた近代漁業史の研究、明治期の漁業を取り上げ、
 「漁業先覚者を通してみた近代漁業史」をまとめていく。

[昭和43年度事業計画収支予算表および事業報告より抜粋]


〇評議員会・理事会
・評議員会
 議案1 昭和42年度決算承認の件
 議案2 昭和43年度事業計画および収支予算承認の件
 議案3 役員改選の件
 議案4 「常民文化研究叢書」刊行の件
 河岡所員より、検討の経過ならびに「本叢書」刊行に関する有限会社慶友社
 との覚書き交換等の状況を説明し、全員これを承認した。

 議案5 漁村資料の整理、返還の件
 河岡所員より、本案に関しては昭和42年度打切り経費として農林省水産庁
 より資料整理調査委託費の助成を受け、大部分の資料返還を終了したが、
 昭和43年度にて執行を要す状態にある旨を報告し、全員これを承認した。

 議案6 在来民具実態調査の件
 河岡所員より、研究所再建の具体的あり方として、民具調査のフィールドを
 東京近傍に持ちたいと念願してきたが、たまたま都下青梅市より郷土博物館
 建設にともなう有形、無形民俗資料の調査委託を受けたので、これを機会に
 奥多摩地域をとりあげて、民具資料の蒐集整理研究の場を研究所自身が持ち
 得るようにしたいこと、委託調査は3ヶ年にわたるため、本年度は予算の関
 係から青梅市域内の全部落を対照として調査したいこと、調査項目は文化財
 保護委員会による「民俗資料調査収集の手引」をもとにするが研究所の民具
 台帳「カード」を作成し、蒐集資料の整理を行いたい、との説明があり、全
 員これを承認した。

 議案7 その他 
 河岡所員より、現在研究所が使用しているMRAの早急な明渡しが請求され
 ていることをふまえ、たまたま武蔵野美術大学の第1校舎2階の124号を下
 見したところ、部屋の広さも充分であり、膨大な図書の整理・保管に便利
 で、今後の活動にも有利である等の点からこちらを借用し急速に移転致した
 いという説明があった。

*後から追加された文章
賛否両論あり、財団法人の事務所は現在のままとし、分室を武蔵野美術大学に設けて活動を継続することに全員賛成した。

・理事会
 議案1 昭和42年度決算承認の件
 議案2 昭和43年度事業計画及び収支予算承認の件
 議案3 役員改選の件
 議案3(ママ) 理事長の互選および監事の選任に関する件
 議案4(ママ) 「常民文化研究叢書」刊行の件
 議案5 漁村資料の整理、返還の件
 議案6 在来民具実態調査の件
 議案7 その他

○役員及び職員
 理事長 有賀喜左衛門
 理事  宇野脩平 櫻田勝徳 中山正則 宮本馨太郎 宮本常一 
     山口和雄

○刊行物
・『絵巻物による日本常民生活絵引』(第5巻、角川書店)(1月10日)
・『民具マンスリー』(第1巻)(4月1日)
・宮本常一『大隅半島民俗採訪録』(常民文化叢書第1集、慶友社)(10月)

○関連資料
・常民文化叢書の前身である「アチックミューゼアム彙報」「アチックミュー
 ゼアムノート」は昭和9年から刊行され、戦前すでに出版点数は85点をかぞ
 えた。戦後は刊行助成を受け「常民文化研究」として踏襲してきたが、
 このたび慶友社主宮嶋秀氏のご好意により、従来の再続刊が可能になった。

[参照:宮本常一『大隅半島民俗採訪録』(常民文化叢書第1集、慶友社)]

1969 昭和44

〇出来事
・昭和44年度第1回評議員会開催(於 石興ビル地階、小会議室)(6月2日)
・昭和44年度第1回理事会開催(於 石興ビル地階、小会議室)(6月2日)

・『民具辞典』の約800項目に対する執筆者選定を終わり、昭和46年秋完成
 の目途がついた。
・青梅および周辺地区民俗緊急調査(文化庁委託)は、実施機関である青梅市
 より調査班編成を依嘱され、2ヵ年計画の初年度として多摩川水系の集落を
 調査し、中間概報をまとめた。
・武蔵野美術大学の校舎が封鎖され、一時連絡先が慶友社に変更される。
・「漁業先覚者を通してみた近代漁業史の研究」の継続

[昭和44年度事業計画収支予算表および事業報告より抜粋]


〇役員及び職員
 理事長 有賀喜左衛門
 理事  宇野脩平 櫻田勝徳 渋沢雅英 中山正則 宮本馨太郎 
     宮本常一 山口和雄
 監事  小宮山若木 高木一夫

○刊行物
・『民具マンスリー』(第2巻)(4月1日)
・『民具論集』(第1巻)(常民文化叢書第2集、慶友社)(3月)
・小野重朗『塩俗問答集』(常民文化叢書第3集、慶友社)(6月)
・武藤鉄城『秋田マタギ聞書』(常民文化叢書第4集、慶友社)(11月)

〇関連資料
・宮本馨太郎『民具入門』(考古民俗叢書第5集、慶友社)

1970 昭和45

〇出来事
・昭和44年度第2回評議員会開催(於 中村屋)(3月28日)
・昭和44年度第2回理事会開催(於 中村屋)(3月28日)
・昭和45年度第1回評議員会開催(於 中村屋)(6月5日)
・昭和45年度第1回理事会開催(於 中村屋)(6月5日)
・昭和45年度第2回評議員会開催(於 中村屋)(9月29日)
・昭和45年度第2回理事会開催(於 中村屋)(9月29日)

・『民具辞典』800項目の執筆依頼が一部を除いて終り、原稿作成は約160項
 目が済んでいる。
・青梅市および周辺地区民俗緊急調査(文化庁委託)は、実施機関である青梅
 市より調査班編成を依嘱され 昭和44・45年度にわたって、それぞれ多摩川
 水系、荒川水系の集落の調査を完了した(報告書は青梅市により昭和46年
 秋に発刊の予定)。
・地方郷土博物館所蔵民具の「資料化」は、愛知県北設楽郡津具村の津具郷土
 館について撮影、計測、聞取りを行った。

[昭和45年度事業計画収支予算表および事業報告より抜粋]


〇役員及び職員

〇刊行物
・『民具マンスリー』(第3巻)
・『民具論集』(第2巻)(常民文化叢書第5集、慶友社)(5月)

1971 昭和46

〇出来事
・『民具辞典』800項目の執筆依頼が一部を除いて終り、原稿作成は約245項
 目が済んでいる。
・地方郷土博物館所蔵民具の「資料化」は、岩手県二戸郡福岡町郷土資料館、
 新潟県中魚沼郡津南町公民館(ほかに信越秋山郷)、東京都下八王子市郷土
 資料館について撮影、計測、聞取りを行った。
・一時的に東京女子大学に保管されていた「全国漁業制度資料筆写本」1220
 冊の返還をうけ、これをもとに「全国漁業制度資料の総合的研究」なる
 テーマ(研究代表者山口和雄)にて、科学研究費を申請した(昭和47年に
 3ヶ年計画(年間200万))。

[昭和46年度事業計画収支予算表および事業報告より抜粋]


〇役員及び職員
 理事長 有賀喜左衛門
 理事  櫻田勝徳 渋沢雅英 杉本行雄 中山正則 宮本馨太郎
     宮本常一 山口和雄
 監事  高木一夫 小宮山若木

〇刊行物
・『民具マンスリー』(第4巻)
・渡辺行一『越後南魚沼民俗誌』(常民文化叢書第6集、慶友社)(8月)
・『民具論集』(第3巻)(常民文化叢書第7集、慶友社)(9月)

1972 昭和47

〇出来事
・武蔵野美術大学から三田(秀和レジデンス)に事務所を移転(2月)
「朝、吉祥寺へゆく。今日アチック一まず三田へ引きこす。」(2月2日)

[参照:毎日新聞社編『宮本常一 写真・日記集成』(下巻)]


・三田復帰記念として9月より戦前刊行のアチック・ミューゼアム彙報ノート
 を『日本常民生活資料叢書』(全24巻)として復刻刊行が始められた。

・昭和13年頃をピークとして行われていた筌調査研究を継続するために、12
 月より研究会形式で検討を開始した 実地調査と周囲民族をふくめた文献研
 究による報告とあわせて月1回を継続している。

・地方郷土博物館所蔵民具の「資料化」は、青森県下北郡川内町、長野県木曾
 福島郷土資料館について撮影、計測、聞とりを行いカード化した。

・『民具辞典』の原稿作成は307項目にとどまった。

・「全国漁業制度資料筆写本」の整理を始めているが、何ほども進んでいな
 い。この資料をもとに「全国漁業制度資料の総合的研究」なるテーマ
 (代表者山口和雄)にて、科学研究費を申請した(昭和48年度より3ヶ年計
 画(年間200万円))。

・筌研究会を昭和47年12月より研究会形式にて始めた 旧アチック筌調査
 カードの整理、実地調査と周囲民族をふくめた文献研究による報告とあわせ
 て月1回を継続した。

・第1回筌研究会開催(「筌研の方向と研究分担について」)(12月27日)

[昭和47年度事業計画収支予算表および事業報告より抜粋]


〇役員及び職員
 理事長 有賀喜左衛門
 理事  河岡武春 櫻田勝徳 渋沢雅英 杉本行雄 宮本馨太郎
     宮本常一 山口和雄 
 監事  高木一夫 小宮山若木

〇刊行物
・『民具マンスリー』(第5巻)
・小野重朗『十五夜綱引の研究』(常民文化叢書第8集、慶友社)(9月)
・『民具論集』(第4巻)(常民文化叢書第9集、慶友社)(11月)
・日本常民文化研究所編『日本常民生活資料叢書』(第1、9、13、15、16
 巻)(三一書房)

1973 昭和48

〇出来事
・『日本常民生活資料叢書』(全24巻・三一書房刊)が完結
・6月27日 夕刻より研究所理事会、評議員会
・民具研究会4月21日より開始、15人前後が参加(於 常民研)(毎月第3
 土曜 午後2時半~5時)
・科学研究費「全国漁場制度資料の総合的研究」申請(代表者、山口和雄)
 (11月14日)
・地方郷土博物館所蔵民具の「資料化」は、青森県下北郡川内町、長野県下伊
 那郡清内路村、石川県羽昨郡志賀町について撮影、計測、聞とりを行った
 (カード化866枚)。
・『民具辞典』、原稿作成が遅れ307項目にとどまっている
・北欧を中心としたヨーロッパの民俗・民族博物館調査(河岡武春)
 (9月9日より1ヶ月半)

[昭和48年度事業計画収支予算表および事業報告より抜粋]


・筌研究会
 第2回筌研究会開催(河岡武春「戦前アチックの筌資料について」)
 (1月13日)
 第3回筌研究会開催(河岡武春「利根川べり妻沼深谷の筌について」)
 (2月10日)
 第4回筌研究会開催(大沼晴彬「筌に関する内外古文献の紹介」)
 (3月10日)
 第6回筌研究会開催(慶應義塾大学近森正「カンボディアの漁撈体系と筌」)
 (5月26日)
 第7回筌研究会開催(河岡武春「筌の形態と名称-旧アチック筌調査資料を
 中心として-」)(6月9日)
 第8回筌研究会開催(大塚和義「騎西町の筌」)(9月8日)
 第9回筌研究会開催(河岡武春「北欧における漁業博物館」)
 (11月10日)
 第11回筌研究会開催(「筌研究会の一年と今後の課題」)(12月29日)

・民具研究会
 第1回民具研究会開催(「大島暁雄氏のスライドによる信越秋山郷・熊本県
 五木調査報告」)(4月21日)
 第2回民具研究会開催(香月洋一郎「背負梯子を中心とした運搬具-高知県
 長岡郡大豊村・山口県玖珂郡美和 町などー」)(5月19日)
 第3回民具研究会開催(大塚和義「アイヌの民具」)(6月16日)
 第4回民具研究会開催(田辺悟「済州島の民具」)(7月21日)
 第5回民具研究会開催(吉川金次「中国の鋸と日本の鋸」)(9月22日)
 第6回民具研究会開催(辻井善弥「見突き漁具について」)(10月20日)
 第7回民具研究会開催(松崎憲三「人力運搬具の形態と分布」)
 (11月17日) 
 第8回民具研究会開催(河岡武春「北欧における民俗博物館」)
 (12月22日)

[『民具マンスリー』第6巻より抜粋]


〇役員及び職員
 理事長 有賀喜左衛門
 理事  河岡武春 櫻田勝徳 渋沢雅英 杉本行雄 二野瓶徳夫 
     宮本馨太郎 宮本常一 山口和雄 
 監事  高木一夫 小宮山若木

〇刊行物
・『民具マンスリー』第6巻
・日本常民文化研究所編『日本常民生活資料叢書』(第2~8、10~12、14、
 17~24巻)(三一書房)

1974 昭和49

〇出来事
・第1回民具研究講座を開催(於 日本青年館、10月26日・27日)
・本年は、大正14年8月、渋沢敬三がロンドンより帰国、12月4日に、アチッ
 ク復興第1回例会を開いてから、数えの50周年にあたる。……その記念事業
 の1つとして、秋に「民具研究講座」(於・日本青年館)を開設する。
・アチックミューゼアム創立五十周年記念事業として、第1回民具研究講座を
 日本青年館において開催した。定員200名を越す盛況で、方法論の確立は
 もとより、民具研究者間の交流、博物館情報の交換などに資することができ
 た。さらにこれが機縁となって民具学会の設立が提案され、検討されること
 になった。
・筌研究会および民具研究会はひきつづいて活発であり、とくに後者は講座に
 も直接結びつけうるよう進めている。
・水産庁資料館よりの所蔵古文書目録の編纂委託をうけ、半数近い16,000
 余点の整理を終え、「水産庁資料館所蔵古文書目録」を刊行した。
・地方博物館所蔵民具の「資料化」は、石川県羽昨市金丸出町資料館について
 撮影、計測、聞き取りをおこない、カード化259枚をなした。
・民具マンスリーは第7巻を終了し、会員も463人(年度末)に増加した。
・「研究員制」の確立を検討(戦前アチックの同人制を応用)

[昭和49年度事業計画収支予算表および事業報告より抜粋]


・筌研究会開催
 (1/26、2/9)

・民具研究会開催
 (1/19、2/16、3/16、4/20、5/18、6/15、7/20、9/21、10/19、
 12/21)

〇役員及び職員
 理事長 有賀喜左衛門
 理事  河岡武春 櫻田勝徳 渋沢雅英 杉本行雄 二野瓶徳夫 
     宮本馨太郎 宮本常一 山口和雄 
 監事  高木一夫 小宮山若木

〇刊行物
・『民具マンスリー』第7巻

1975 昭和50

〇出来事
・第1回民具学会設立準備委員会開催(於 常民研)(10月25日)
・第2回民具研究講座開催(土器・陶器づくり、石臼(挽臼)、筌、編みも
 の・織ものについての共同報告、展示や実演)
 (於 國學院大學久我山高校)(11月23・24日)

 講師 有賀喜左衛門 岩井宏実 宮本馨太郎 宮本常一 小島弘義 
    小坂広志 池田亨 真島俊一 水野正好 杉崎章 宮石宗弘
    神崎宣武 大塚和義 沢武人 泉房子 小林茂 
    筌研究会員 三輪茂雄 北村・富田・段上 青木則子 
    滝沢秀一 門山幸洋

・第2回民具研究講座は、国学院大学久我山高校において開催した。……講座
 参加者を母体として日本民具学会の発足をみたことは斯学の発展のために
 画期的なことと云えよう。
・筌研究会は中断を余儀なくされた。が、48年4月から継続している民具研究
 会はつづけられた。
・水産庁資料館より委託された所蔵古文書目録の編纂は、後半の2年目で約3
 万5千点の整理を終え、『水産庁資料館所蔵古文書目録 北海道・岩手県編』
 (昭和51年3月)を刊行した。
・民具マンスリーは第8巻を終了し、会員も510人(年度末)に増加し、待望
 の500人台を超えた。

[昭和50年度事業計画収支予算表および事業報告より抜粋、『民具マンスリー』第8巻より抜粋]


・民具研究会
 第19回民具研究会開催(嶋田尚「茨城県下の鍬について」)(1月18日)
 第20回民具研究会開催(酒井和男「日本における網ニホおよび類似施
 設」)(2月15日)
 第21回民具研究会開催(大脇直泰・田中忠三郎「考古学におけるセットの
 問題-亀ヶ岡の事例-」)(3月15日)
 第22回民具研究会開催(三輪茂雄「ひき臼の形態と目のパターンの全国的
 分布-民具学の技術史および粉体工学的視点-」)(4月19日)
 第23回民具研究会開催(高橋栄治「神奈川県下の鍬」・小作寿郎「武蔵野
 台地の踏鍬」)(5月17日)
 第24回民具研究会開催(大塚和義「物質文化と民具」)(6月21日)
 第25回民具研究会開催(角山光洋「機織の問題」)(7月21日)
 第26回民具研究会開催(神野善治「ワラ人形を訪ねてー鍾馗様・道祖神
 などー」)(8月16日)
 第27回民具研究会開催(木下忠・潮田鉄雄「田下駄の諸問題」)
 (9月20日) 
 第28回民具研究会開催(阪本英一「群馬県六合村の手工業」)
 (10月18日)
 第29回民具研究会開催(胡桃沢勘司・大久根茂「伊豆諸島の手鍬につい
 て」)(11月15日)
 第30回民具研究会開催(田中忠三郎「かぶりもの・はきものなど」)
(12月20日)

[『民具マンスリー』第8巻より抜粋]


〇役員及び職員
 理事長 有賀喜左衛門
 理事  河岡武春 櫻田勝徳 渋沢雅英 杉本行雄 二野瓶徳夫 
     宮本馨太郎 宮本常一 山口和雄 
 監事  高木一夫 小宮山若木

〇刊行物
・『民具マンスリー』第8巻

1976 昭和51

〇出来事
・「民具研究講座」の拡充
今回は方法論検討ないし、民具調査・整理の実務のほかに、民具の保存科学と博物館設計の新分野を加えた。このほかアチック以来の漁業関係のテーマが拡大統合され、ひろく「海洋民族文化」を対象とするようになった。……なお、無形を主とする民俗学から、有形への関心をひき出すために、信仰民具のテーマをとりあげた。

・「漁業制度資料筆写本の内容目録」の作成
昭和24年以降行われた漁業制度資料事業のうち、残された筆写本の活用をはかるために従前にひきつづいて、国学院大学近世史研究会の有志を中心にして、本格的な整理にとりかかる。

・「笙」「民具」「博物館」研究会の開催
民具研究会は各月(ママ)(民具学会、東京地区研究会と交互に行われている)となったが、本格的な報告が行われている。民具研究会を母胎として、昨秋から博物館研究会も毎月開催されている。……笙研究会は、そのあり方を再検討せねばならぬが、カード資料はふえており、地域博物館との提携のうえで、まとめていきたい。

[昭和51年度事業計画収支予算表および事業報告より抜粋]


・第3回民具研究講座開催(於 慶應義塾大学)(11月23・24日)

 講師 有賀喜左衛門 坪井洋文 清水潤三 岩井宏実 宮本馨太郎
    宮本常一 神野善治 滝沢秀一 阪本英一 近藤正 
    酒井和男 橋本鉄男 小川博 辻井善弥 楠本政助
    松沢文武 戸尾仁宏 柳平則子 渡辺誠 田辺悟

・第1回日本民具学会大会開催(於 慶應義塾大学文学部)(10月9日
 午前9時~)

・民具研究会
 第31回民具研究会開催(関口源六・柳田利中「藁細工について」)
 (1月17日)
 第32回民具研究会開催(酒井和男「鮭小屋・移動小屋など」)
 (2月21日)
 第33回民具研究会開催(脇田雅彦「岐阜県のセナカアテ」)(3月13日)
 第34回民具研究会開催(福田栄治「民具の地域性-丹後を中心として
 -」)(5月15日)
 第35回民具研究会開催(滝川吉則「民具の図示」)(7月17日)
 第36回民具研究会開催(「盆棚の諸相」)(11月20日)

・博物館研究会(於 常民研)(毎月第3月曜午後1時半~5時)
 第1回博物館研究会開催
 (畠山豊「都市の博物館-東京都町田市郷土館-」)
 (2月16日)
 第2回博物館研究会開催(岩井宏実「私の手がけた民具展示-大阪市立博物
 館-」)(3月15日)
 第3回博物館研究会開催(平野文明・小坂広志「地域博物館(見学)および
 民技会」)(於 茅ヶ崎市文化資料館)(4月15日)
 第4回博物館研究会開催(平野馨・木下忠「国立歴史民俗博物館につい
 て」)(5月12日)
 第5回博物館研究会開催(小島弘義「博物館の総合性」)(6月6日)
 第6回博物館研究会開催(小坂広志「民技会と日本民家園」)(7月19日)
 第7回博物館研究会開催(佐藤広「桧原村の背負梯子」)(9月20日)
 (於 八王子郷土資料館)
 第8回博物館研究会開催(岩井宏実「民俗調査と民具調査」)
 (11月15日)
 第9回博物館研究会開催(田中忠三郎「民具収集の急務」-南部・津軽にお
 ける体験を通して-)(12月20日)

・民具学会東京地区民具研究会(於 常民研)(毎月第3土曜午後2時半~5
 時)
 第1回民具学会東京地区民具研究会開催(小林淳「太鼓の胴つくり」)
 (4月17日)
 第2回民具学会東京地区民具研究会開催(櫻井清美「陸前カマド神の面」
 -信仰民具の一事例-)(於 日本民家園白川郷学習室)(6月19日)
 第3回民具学会東京地区民具研究会開催(天野武「野兎狩の民具-とくに
 ワラダと雪メガネー」)(9月18日)
 第4回民具学会東京地区民具研究会開催(河岡武春「低湿地文化の課題と
 方法」)(12月18日)

[『民具マンスリー』第9巻より抜粋]


〇役員及び職員
 理事長 有賀喜左衛門
 理事  河岡武春 櫻田勝徳 渋沢雅英 杉本行雄 二野瓶徳夫 
     宮本馨太郎 宮本常一 山口和雄 
 監事  高木一夫 小宮山若木

〇刊行物
・『民具マンスリー』 第9巻

〇関連資料
・『水産庁資料館所蔵古文書目録 北海道・岩手県編』(3月)

1977 昭和52

〇出来事
・文化庁委託事業(「小正月行事とモノツクリ」と「富士講と富士塚」の調査
 研究)
・水産庁委託の漁業制度資料整理

[昭和52年度事業計画収支予算表および事業報告より抜粋]


・第2回日本民具学会研究発表開催(10月8日)(於 関西地区大学セミナー
 ハウス)

・第4回民具研究講座開催(日本の農耕具、考古学と民具、民具学方法論)
 (於 関西地区大学セミナーハウス(兵庫県三田市))(10月9・10日)

 講師 有賀喜左衛門 佐々木高明 薮内清 藤沢典彦 町田章 
    松下正司 川崎昊稔 大脇直泰 宮本馨太郎 篠原徹 
    田中忠三郎 木下忠 堀尾尚志 河岡武春 竹林栄一 
    姫田忠義 小谷方明 和田邦平

・民具研究会
 第37回民具研究会開催(天沼真理子「下野の漁撈習俗」)(1月15日)
 第38回民具研究会開催(大脇直泰「民具研究におけるセット構成-農耕具
 を中心として-」)(3月19日)
 第39回民具研究会開催(岡山真一「民具の技術伝承-ワラ細工を中心とし
 てー」)(5月21日)
 第40回民具研究会開催(植松佳代子「伊豆新島のサナダ織りの復元」)
 (7月23日)
 第41回民具研究会開催(朝岡康二「農鍛冶をたずねて」)(11月19日)

・博物館研究会
 第10回博物館研究会開催(神崎宣武「民具の調査と収集-南西諸島を中心
 として-」)(於 日本観光文化研究所・民具収蔵庫)(1月17日)
 第11回博物館研究会開催(高橋信裕「博物館の展示説計」)(2月21日)
 第12回博物館研究会開催(岡本信也「野外活動研究会の試み」)
 (3月28日)
 第13回博物館研究会開催(高橋信裕指導「乃村工芸・展示制作の見学」)
 (4月18日)

・民具学会東京地区民具研究会 
 第5回民具学会東京地区民具研究会開催(佐野賢治「置賜民俗資料館と行
 屋」)(2月19日)
 第6回民具学会東京地区民具研究会開催(柏村祐司「那須山麓のカゴづく
 り」)(4月16日)
 第7回民具学会東京地区民具研究会開催(「進藤松司氏(広島)に聞く-瀬
 戸内漁師が一人前になるまで-山あて・天候・風・潮その他-」
 (6月18日)
 第8回民具学会東京地区民具研究会開催(吉川国男「川の潜水つかみど
 り」)(9月17日)
 第9回民具学会東京地区民具研究会開催(小川直之「関東の摘田」)
 (12月17日)

[『民具マンスリー』第10巻より抜粋]


〇役員及び職員
 理事長 有賀喜左衛門
 理事  河岡武春 渋沢雅英 杉本行雄 二野瓶徳夫 宮本馨太郎
     宮本常一 山口和雄 
 監事  高木一夫 小宮山若木

〇刊行物
・『民具マンスリー』第10巻

1978 昭和53

〇出来事
・民具研究講座の開催(収集・整理・作図について、宮本常一中心)
・文化庁委託である富士講と富士塚調査の二年度目、東京の未調査地域および
 埼玉・千葉・神奈川県下を終えた(昨年度の実測調査をした三基すなわち
 池袋高松町、台東区下谷、練馬区江古田の富士塚が本調査報告書を基礎に
 して国の重要民俗文化財に指定)。
・水産庁委託の漁業制度資料の整理

[昭和53年度事業計画収支予算表および事業報告より抜粋]


・第3回日本民具学会大会開催(於 武蔵野美術大学)(9月15日)
・第5回民具研究講座開催(於 武蔵野美術大学)(9月15・16日)

 講師 有賀喜左衛門 宮本常一 松田国雄 神崎宣武 中村たかを
 相沢韻男 岩井宏実 戸沢重信 栃原嗣雄 朝岡康二 
 小坂広志 脇田雅彦

・民具研究会
 第42回民具研究会開催(栃原嗣雄「秩父地方の小正月モノツクリ」)
 (1月18日)
 第43回民具研究会開催(新井清「蚕影さん(堂)をめぐって」)
 (3月18日)
 第44回民具研究会開催(関口源六「あしなか(足半)の基本について」)
 (5月20日)

・民具学会東京地区民具研究会
 第10回民具学会東京地区民具研究会開催(田辺悟「ミクロネシヤの民
 具」)(2月28日)
 第11回民具学会東京地区民具研究会開催(小坂広志「年号墨書のある民具
 についてー農具を中心としてー」)(4月15日)
 第12回民具学会東京地区民具研究会開催(近藤雅樹「新潟県朝日村の漁
 具」)(6月17日)
 第13回民具学会東京地区民具研究会開催(近藤茂「『所謂足半について』
 を読んでー今後のわれわれの課題-」)(10月21日)

[『民具マンスリー』第11巻より抜粋]


〇役員及び職員
 理事長 有賀喜左衛門
 理事  河岡武春 渋沢雅英 杉本行雄 二野瓶徳夫 宮本馨太郎
     宮本常一 山口和雄 
 監事  高木一夫 小宮山若木

〇刊行物
・『民具マンスリー』第11巻
・『小正月行事とモノツクリ-秩父・越後・中部-』(日本常民文化研究所調
 査報告 第1集)(3月)
・『富士講と富士塚-東京・神奈川-』(日本常民文化研究所調査報告 第2
 集)(3月)

1979 昭和54

〇出来事
・文化庁の委託事業「紀年銘(年号のある)民具」の調査研究が本格化、報告
 書をまとめる。

[昭和54年度事業計画収支予算表および事業報告より抜粋]


・第4回民具学会大会開催(於 新潟県佐渡小木町)(9月22日)
・第6回民具研究講座開催(於 新潟県佐渡小木町)(9月22・23日)

・民具研究会(1月20日、3月17日)
 第47回民具研究会開催(松島忠久「民技会における竹細工制作活動」)

・民具学会東京支部民具研究会(1月20日、2月17日、4月21日)

〇役員及び職員
 理事長 有賀喜左衛門
 理事  河岡武春 渋沢雅英 杉本行雄 二野瓶徳夫 宮本常一
     山口和雄 
 監事  高木一夫 小宮山若木

〇刊行物
・『民具マンスリー』第12巻
・『小正月行事とモノツクリ-南九州・大和ほか-』(日本常民文化研究所
 調査報告第3集)(3月)
・『冨士講と富士塚-東京・埼玉・千葉・神奈川-』(日本常民文化研究所
 調査報告第4集)(3月)
・『水産庁資料館古文書目録(新潟)』(3月)

〇関連資料
・渋沢敬三伝記編纂刊行会『渋沢敬三 上』(9月20日)

1980 昭和55

〇出来事
・文化庁委託による『日本常民文化研究所調査報告』の4年間の事業は本年度
 で終了(「富士講と富士塚」「小正月行事とモノツクリ」「紀年銘民具」)
・紀年銘民具調査(西日本での調査)

[昭和55年度事業計画収支予算表および事業報告より抜粋]


・神奈川大学理事長あてに数名連名の日本常民文化研究所招置の要望書提出(3月)
・神奈川大学との会合(神大理事長、学長、事務当局責任者、常民研理事長
 山口和雄ほか理事)(6月1日)
・昭和55年度第1回理事会開催(於 港区三田2丁目1番1号813)(6月13日)
・昭和55年度第1回評議員会開催(於 港区三田2丁目1番3号)(6月20日)
・神奈川大学に日本常民文化研究所招致検討委員会が設置される(7月)
・「日本常民文化研究所を招置することが望ましい」との答申書が出され神奈
 川大学への招致が決定(10月28日)

・第5回日本民具学会大会開催(於 日本青年館)(9月13日)
・第7回民具研究講座開催(於 日本青年館)(9月14・15日)

 講師 山口和雄 網野善彦 向山雅重 朝岡康二 佐々木長生
    木下忠 河岡武春 芳井敬郎 能村史隆 岡田一雄 
    大脇直泰 岡本一雄 三枝妙子 宮本八重子 角山光洋
    五十嵐稔 立平進 梅室英夫 松島忠久 横山真一 
    万代一ニ 近藤茂 松田操 青山金六 松島志延 小坂広志    
    河岡武春

・民具研究会
 第49回民具研究会開催(高橋栄治「ヨーロッパに園芸をたずねて
 ースライドを中心にー」)(1月25日)

[『民具マンスリー』第13巻より抜粋]


〇役員及び職員
 理事 河岡武春 渋沢雅英 杉本行雄 二野瓶徳夫 宮本常一
    山口和雄
 監事 小宮山若木

〇刊行物
・『民具マンスリー』第13巻
・『紀年銘民具目録・図録-東日本-』(日本常民文化研究所調査報告
 第5集)(3月)
・『紀年銘民具・農具調査-東日本-』(日本常民文化研究所調査報告
 第6集)(3月)

1981 昭和56

〇出来事
・昭和56年度第1回理事会開催(於 国際文化会館)(6月1日)
・「神奈川大学日本常民文化研究所規則」制定(7月6日)
・神奈川大学教授山口徹が所長に就任(8月1日)
・昭和56年度第1回評議員会開催(於 国際文化会館)(10月8日)
・昭和56年度第2回理事会開催(於 国際文化会館)(10月8日)
・財団法人日本常民文化研究所理事長山口和雄と神奈川大学理事長永井宏の
 間で日本常民文化研究所移譲に関する「覚書」の調印(10月12日)
・神奈川大学専任教授4名を兼任所員として委嘱(網野善彦、西和夫、山崎
 吉雄、和崎春日)(10月16日)
・神奈川大学の教授会にて、日本常民文化研究所の常務理事河岡武春氏を専任
 所員(教授)として迎えることを決定(10月18日)

・第6回日本民具学会大会開催(於 知多市民体育館)(9月13日)
・第8回民具研究講座開催(於 知多市民体育館)(9月14・15日)

 講師 河岡武春 渡辺誠 角山幸洋 赤羽正春 佐野賢治 
    植松なおみ 山原紀子 大脇直泰 三枝妙子 杉崎章 
    杉本誠 朝岡康二 田辺律子 田村善次郎 谷沢明 
    小川直之 宮石宗弘 津田豊彦

[『民具マンスリー』第14巻より抜粋]


〇役員及び職員
 理事 河岡武春 渋沢雅英 杉本行雄 二野瓶徳夫 山口和雄
 監事 小宮山若木 野澤邦夫

〇刊行物
・『民具マンスリー』第14巻
・『紀年銘民具目録・図録-西日本-』(日本常民文化研究所調査報告
 第7集)(3月)
・『紀年銘民具・農具調査-西日本-』(日本常民文化研究所調査報告
 第8集)(3月)

〇関連資料
・渋沢敬三伝記編纂刊行会『渋沢敬三』(下巻)(8月25日)