神奈川大学日本常民文化研究所

研究所紹介

台北芸術大学文化資源学院(台北)

台北芸術大学学長一行 表敬訪問

日程:2023年3月31日(金)
会場:神奈川大学横浜キャンパス

  • 常民文化ミュージアムを見学
  • 表敬訪問

 2023年3月31日午前、台北芸術大学学長一行が神奈川大学を表敬訪問された。国立台北芸術大学文化資源学院と常民研は、無形・有形文化財研究、博物館学などの方面で共同研究を推進するべく、2020年に学術協定を結んでいる。今回の一行には加わっていないが、文化資源学院院長林承緯教授は、日本民俗学のよき理解者かつ研究者として知られ、『信仰的開花:日本祭典導覽(日本の祭: 魂と美の再発見)』(遠足文化、2017年)などの著作がある。コロナ禍により協定締結以来3年間、交流が全くできない状況にあった。今回の訪問は、学術交流の再開を確認するためのものであった。一行は、陳愷璜学長、林亞婷国際事務長(舞蹈学院舞蹈理論研究所副教授)、林于竝学生事務長(戲劇系副教授)、陳姵君学長秘書の4名であった。まず、昆政明所員の案内で、3号館資料整理修復室/収蔵庫、続いて常民文化ミュージアムを見学された。続いて一行は1号館学長室にて、小熊誠学長を表敬訪問された。

(文責:角南聡一郎)

※下記は国際常民文化研究機構Webサイトから転載したものです。

学術交流協定締結 

日程:2020年3月28日(土)

 2020年3月28日、神奈川大学日本常民文化研究所・国際常民文化研究機構は、国立台北芸術大学文化資源学院と民俗文化研究に係る学術交流協定を締結いたしました。

学術交流協定締結に向けての調整

日程:2013年6月5日(水)
出張者:佐野賢治(常民研*所長・機構運営委員長)・小熊誠(機構運営委員・歴民*教授)
    同行-森武麿(歴民*委員長)・中島三千男(歴民*教授)

* 常民研-神奈川大学日本常民文化研究所
* 歴民-神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科

台北芸術大学文化資源学院
林会承(文化資源大学院院長・建築史・文化遺産学)、呂弘暉(国際交流センター主任)・陳佳利(文化資源学院博物館研究所所長・博物館学)・林承緯(文化資源学院建築と文化資産研究所助教授・民俗学)・黄貞燕(文化資源学院博物館研究所助教授・博物館学・無形文化遺産学)・黄士娟(建築と文化資産研究所助教授・建築史)

  • 学院長の林会承先生と黄貞燕先生にキャンパス案内をしていただき、会談でも熱心に意見交換がなされた。
  • 文化資源学科には、建築・文化資産研究所、芸術行政・管理研究所、博物館研究所、芸術・人文教育研究所の4つの研究所がある。この研究所は、学科と同等でそれぞれ学生が所属している。学生定員は80名で、うち、10名はマレーシアや南米からの留学生。そして、修士課程がある。修士課程は4専攻各15名定員。博士課程を申請中。
  •  当学院は、文化の多様性と文化の民主化、そして、文化創造と発展の社会的需要に対して、「無形・有形文化資源」「文化資源と芸術管理」「文化政策と芸術産業分析」の研究と人材育成を行なっている。
  • 日本常民文化研究所とは、無形・有形文化財研究、博物館学などの方面で、共同研究を推進できるのではないか。本機構の母体である常民研との協定書締結に向けて準備したい。

 尚、前日6月4日には、指定校推薦入試制度依頼の目的で訪台中の、歴民の森・中島に同行し、下記大学を訪問した。本機構の母体である日本常民文化研究所との交流に拡大することも期待されるため、ここに追記する。

成功大学(台南)文学院・歴史学系・人文社会科学中心・閩南文化研究中心・博物館
陳玉女(文学院副院長)・陳恒安(歴史学系主任)・顧盼(同副教授)・陳文松(同助理教授)・戴華(人文社会科学中心主任)・陳益源(同副主任)・施懿琳(閩南文化研究中心主任)・陳政宏(成功大学博物館副館長)・郭義芳(同助理研究員)・楊憶晴(国際事務處国際合作組)

成功大学と神奈川大学と交流協定を結ぶにあたり、具体的な交流計画について紹介があった。
1.文学院
(1) 歴史系(26名の教員。東アジア史研究が多い)
 ①学生交換
 ②教員の短期研修
 ③短期客員教授として招へい
 ④民俗と関連するテーマでの共同研究
(2) 閩南文化中心
 1) 具体的な研究テーマの提案
 ①台湾と閩南文化の関東地方(含む横浜)における分布と現状調査の共同研究
 ②異なる歴史時期における在台湾日本人の流動と台湾?南文化の発展に関する共同研究
 ③台湾閩南文化における「日本文化要素」の役割と影響に関する共同研究
 ④日本文化における「台湾?南文化要素」の役割と影響に関する共同研究
 ⑤「閩南人」の東アジアにおける社会ネットワークの設立とその歴史的変化
 2) 共同して関心を持つテーマについて、双方の教員の相互的訪問と交流
 3) 双方に関連するテーマについてワークショップとフィールドワークの共同主催
 4) 双方に関連するテーマについての調査と研究成果の共有
2.博物館
 ①講演会に招へい(今年9月11日の予定)
 ②常民文化研究の展覧会(移動展あるいは合同展覧会の可能性)
 ③大学博物館の経営
 ④文物修復技術の協力
3.人文社会科学研究中心
 ①専門テーマに関する学術講演会に研究者を相互に招へい
 ②短期に研究者を招へいし、自校の研究に参与してもらう
 ③台湾と日本そして東南アジアの共同民俗調査
 ④東アジア民俗文献と史料の整理、出版に関する相互協力
 ⑤東アジア民俗などの人文領域における学術シンポジウムの共催
4.中文系
 中文系に民俗学専攻があるので、シンポジウムに参加要請

(文責:小熊誠)