ATTIC MUSIUM

神奈川大学
日本常民文化研究所
Institute for the Study of Japanese Folk Culture Kanagawa University

講座と展示

第20回 常民文化研究講座「古文書修復実習」終了報告

  • 記録/古文書の撮影方法を実習する
    記録/古文書の撮影方法を実習する
  • 修理/裏打ち。和紙を裏から貼り補強
    修理/裏打ち。和紙を裏から貼り補強
  • 復原/化粧断ち。余分な裏打ち和紙を裁断
    復原/化粧断ち。余分な裏打ち和紙を裁断
  • 剥離/襖の下張文書を剥離
    剥離/襖の下張文書を剥離

 恒例の「古文書修復実習」が、2017年2月19日(日)・20日(日)の2日にわたって開催された。第20回という節目を迎えた本講座では、本年度も古文書修復の基本である、① 記録・解体、② 修理(裏打ち)、③ 復原の3工程を実習するとともに、近年、歴史資料として注目されている襖下張り文書の剥離作業の習得も併せて行った。
 今回も例年同様40名ほどの応募者があったが、講師の陣容や一度に行う各工程の作業の限界から20名の参加が限度であり、したがって、今回も半数の方が参加できない結果となってしまった。選にもれた方に対しては申し訳ない気持ちでいっぱいであるが、またの機会にぜひ応募していただきたいと思う。
 本実習の特徴としては、講師によるデモンストレーションだけでなく、実際に道具を使って技術習得のための作業を体験できる点が挙げられる。そのため、日常的に資料整理や修復作業に関わられている参加者からは、2日間の実習では高度な技術を習得できないまでも、業者との交渉の際に大いに役立つとのお話をうかがっている。また、1日目の終了後に行っている懇親会も、参加者同士の横のつながりができるという点で好評である。

(文責:田上繁)