慶北大学校嶺南文化研究院(韓国)
※下記は国際常民文化研究機構Webサイトから転載したものです。
国際シンポジウム「東アジアの物質文化と日常生活」(Material Culture and Everyday Life in East Asia-Historical Perspectives)
訪問先:慶北大学校嶺南文化研究院
日 程:2010年7月1日(木)~7月4日(日)
参加者:佐野賢治
神奈川大学日本常民文化研究所・国際常民文化研究機構の学術交流協定機関である韓国、慶北大学校嶺南文化研究院主催の上記国際シンポジウムが、2010年7月1日から3日まで、韓国・大邱で開催され、庶民の普通の暮らし“日常”を如何に研究の対象とするのか、その視角、方法、資料の扱いを中心に論議された。
Francesca Bray(イギリス)の基調講演「男耕女織」、Martin Bruegel(フランス)、常建華(中国)、佐野賢治(日本)、鄭演植(韓国)の主題に対する発表に続き、18の個別発表が行われた。
日本からは、田崎哲郎愛知大学名誉教授が、江戸時代の蘭方医の門人帳に基づき種痘の民間への普及、久留島典子東京大学史料編纂所教授が『春日権現験記絵』を素材に中世の庶民生活について発表した。
昨年の慶北大学校一行の神奈川大学訪問時の意見交換の一端がシンポジウムの内容には活かされており、学術交流の必要性を実感した。
シンポジウムの成果は、B6判636頁にわたる報告書としてまとめられた。なお、最終日、7月4日には、エクスカーションとして慶州を訪ね、国立慶州博物館、城孫氏と驪江李氏の両班一族の同姓集落、良洞民俗村を参観した。
(文責:佐野賢治)
学術交流協定締結
日程:2009年12月28日(月)
2009年12月28日、神奈川大学日本常民文化研究所・国際常民文化研究機構と、慶北大学校嶺南文化研究院は、常民文化と生活史研究に係る学術交流協定を締結いたしました。