神奈川大学日本常民文化研究所

研究所紹介

中国海洋大学海洋文化研究所(中国)

関口博巨所長・周星所員が中国海洋大学を訪問

日程:2024年10月23日(水)~10月26日(土)
訪問先:中国海洋大学
参加者:関口博巨、周星

  • 小熊誠学長の書簡を中国海洋大学張峻峰学長へ手渡し
  • 中国海洋大学張峻峰学長から返礼を頂く
  • 「東アジア海洋歴史文化フォーラム」の記念写真
  • 崂山太清宮を見学

 2024年10月23日~26日、神奈川大学日本常民文化研究所の関口博巨所長と周星所員は中国海洋大学のご招待を受けて、中国海洋大学100周年記念イベントに参加した。
 24日の午前、「全球海洋合作発展大会」(Global Conference on Ocean Cooperation and Development)に出席し、小熊誠学長より中国海洋大学の張峻峰学長への書簡を手渡し、張峻峰学長からのご返礼を頂いた。午後は「東アジア海洋歴史文化フォーラム」に参加し、関口博巨所長が「創立100周年に寄せて」を、周星所員が「東アジアにおける海上(底)異界」をタイトルとして、それぞれスピーチを行った。また、「東アジア海洋歴史文化学術ネットワークの共同構築に関する意向書」に署名した。
 25日の午前、「中国海洋大学創立100周年記念祝賀大会」に出席した。午後、中国海洋大学の王新艶先生のご案内により、道教の聖地=崂山太清宮を見学した。
 26日の午前、関口博巨所長が青島市内にある青島ビール博物館と青島徳国総督楼旧址博物館を見学し、周星所員が中国海洋大学の文学と新聞伝播学院で「現代民俗学の方向と可能性」をテーマに、学術講演を行った。

(文責:周星・関口博巨)

※下記は国際常民文化研究機構Webサイトから転載したものです。

中国海洋大学講演

日程:2019年5月31日(金)~6月2日(日)
会場:中国海洋大学
参加者:小熊誠、昆政明

  • 中国海洋大学での講座
  • 崂山民俗文化村における海洋文化研究所の研究会
文武港船舶修所

 中国海洋大学海洋文化研究所と日本常民文化研究所は、2009 年に協定を結んでからさまざまな交流を推進してきた。今回は、中国海洋大学の教員となっている歴史民俗資料学研究科博士課程後期を修了した王新艶先生に、小熊が講座を依頼されたことをきっかけに交流を推進することになった。具体的には、昆政明先生が科研で訪問し、さらにその科研の代表者である国立歴史民俗博物館の松田睦彦氏、韓国国立歴史民俗博物館の呉昌炫氏も参加した。加えて、歴史民俗資料学研究科の兪鳴奇さんは昆先生の調査協力員として同行した。 
 2019年5月31日に到着し、6月1日に「"日韓海洋民俗文化"系列講座」として、小熊、昆、松田、呉の4名が講演した。講演テーマは、以下の通り。小熊「海をめぐる文化交流—琉球・沖縄と東アジア」、昆「日本における海事博物館の現状と問題」、松田睦彦・呉昌炫「日韓共同開催の歴史と民俗に関する特別展の意義と課題」(1)(2)。参加者は、文学・情報コミュニケーション学部の学生および院生、日本研究センターおよび海洋文化研究所などの教官合わせて70名ほどであった。質疑応答も、盛んに行われた。通訳は、王新艶さんが務めてくれた。
 6月2日には、崂山民俗文化村を訪問した。そこには、崂山湾海洋民俗博物館(海洋館)があり、その地域の歴史(有力な宗族の族譜を含む)や漁具を中心とする民俗資料が展示されていた。また、中国海洋大学海洋文化研究所の施設があり、そこでの研究会に参加した。
 小熊は、6月3日に帰国した。6月3日からは、昆、松田、呉、兪は、現地調査を行った。
 6月3日の調査は、午前は青島崂山区文武港船舶修所の旧工場および新工場を訪問し、旧工場では、廃船状態の旧型木造漁船、新工場では修理中の稼働漁船を調査した。また、近接地にある媽祖庿を調査し、船舶模型の奉納を確認した。
 午後は兪鳴奇さんの調査フィールドである会場社区の漁村を訪問し、主に流し網漁に使用する漁船と漁具漁法について聞き取りを行った。また、海岸に廃棄されていた小型漁船の簡易実測を行い、翌4日に帰途についた。
 崂山民俗文化村は伝統的な村落で、家屋も伝統家屋も多く見られた。崂山は茶栽培が盛んで、そのために発展した村落である。村落の歴史と民俗を博物館が表現しており、中国の民俗文化村に興味を持った。

(文責:小熊誠 昆政明)

学術交流協定締結

日程:2009年11月24日

 2009年11月24日、神奈川大学日本常民文化研究所・国際常民文化研究機構と、中国海洋大学海洋文化研究所は、海洋文化研究に係る学術交流協定を締結致しました。