気仙沼大島漁業史文庫プロジェクト
調査地域
宮城県気仙沼市
2015年6月より、ブログ「気仙沼資料保全の記録」が再開しました!!
目的
2011年の東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県気仙沼大島において、長年の漁業史関係資料を通しての縁が導きとなり、本研究所と歴史民俗資料学研究科大学院生により「大島漁業協同組合」約4000点の救出活動を実施した。
水分や泥を応急的に除去した段ボール約300箱分の文書群は、奈良県の奈良文化財研究所の大型真空凍結乾燥機で乾燥処理が施されるなど、各方面のご協力を頂き行われた。
2012年度の活動
7月に奈良文化財研究所に保管されていた資料の仮目録の作成を終了し、11月には奈良研から搬出、大島小学校の空き教室への搬入作業を完了。11月1日には大島にてシンポジウム「大島漁業史文庫の意義」を開催した。
2013年度の活動
7月に漁協事務所の新敷地の検討と測量を実施、8~9月に新敷地の図面を作成した。10月には被災文書のクリーニング作業を行い、第1回目となる仮目録のチェック作業を開始した。
2014年度の活動
被災文書のクリーニング作業が全て終了し、資料分類表が完成した。
2015年度の活動
本学の大学院工学研究科建築デザイン研究室によって設計された新しい資料収蔵庫「気仙沼大島漁協文庫」は、6月22日に地鎮祭が行われ、9月26日に内覧会と「漁協文庫の未来に向けてのシンポジウム-漁村文化と大島の未来」が開催された。2016年2月25日に落成式を行い、ついに完成となった。同文庫は研究所の新しい研究拠点として活用されていく予定である。