神奈川大学日本常民文化研究所

調査と研究

受託研究 国立研究開発法人水産研究・教育機構古文書目録作成業務

和歌山県文書館および海南市の資料調査

日程:2017年1月21日(土)~1月23日(月)
調査先:和歌山県立文書館および海南市教育委員会
参加者:田島佳也、田上繁、越智信也、織田洋行、萬井良大、岩田康志

  • 和歌山県文書館の訪問
    和歌山県文書館の訪問
    和歌山県文書館の訪問
  • 下津町に保管されている資料
    下津町に保管されている資料
    下津町に保管されている資料

 和歌山県海南市に位置する下津浦は、かつて漁港として栄えていたが、現在では石油備蓄基地が近くに設置され、漁業は衰退の一途となっている。国立研究開発法人水産研究・教育機構中央水産研究所に収蔵されている「下津浦漁業組合文書」の目録作成業務に、2015年度より取り組んでいるが、2016年度はその2年目にあたり、昨年度に引き続き現地調査を行った。
 今回の調査では、まず 和歌山県立文書館を訪れた。昭和24年より開始された水産庁の委託事業である「漁業制度資料調査保存事業」の漁業漁村関係資料の収集作業では、漁業先進地域である和歌山県沿岸部を集中的に調査しており、事業を担った日本常民文化研究所月島分室のメンバーが総出で文書採訪を行っている。文書館の藤隆宏氏、砂川佳子氏から採訪先の家・漁業組合等に関する情報を伺うことができた。翌日には海南市下津町を訪問し、教育委員会の矢倉嘉人氏にご手配をいただき、昨年に引き続き『下津町誌』編纂に際して収集された資料の閲覧・写真撮影を行うとともに、中谷澄雄氏と良田秀俊氏のお二方に資料に関連するお話を伺った。

(文責:越智信也)