神奈川大学日本常民文化研究所

調査と研究

2023年度・所蔵資料利用型共同研究の公募


2023年度・所蔵資料利用型共同研究の公募の結果について

神奈川大学日本常民文化研究所所長
安室 知

 2023年4月24日に開始いたしました「2023年度・所蔵資料利用型共同研究の公募」の結果、2023年7月20日をもって、下記の共同研究グループを採択いたしました。

共同研究 課題名「日本常民文化研究所所蔵の筆写稿本・古文書・絵図を用いた若狭湾沿岸海村と
その周辺村落の生業をめぐる軋轢・交流・交易に関する研究」(代表:長谷川裕子)


 以下に申請書(抜粋)を掲載します。

2023年度 神奈川大学日本常民文化研究所
所蔵資料利用型共同研究 公募要領

※2023年度の応募は締切ました。

2023年4月24日

 神奈川大学日本常民文化研究所は、民間の研究者をも含めた、多様な地域研究に対する委託研究・奨励研究の助成を行ってきました。また、2009年度から2019年度までの11年間、文部科学大臣により共同利用・共同研究拠点の認定を受け、常民文化に係る共同研究を広く国内外に募集し、18件にのぼる課題について、研究費の助成を行ってきました。それらの歴史をもとに、あらためて今回、研究費の助成とは異なる資料利用型共同研究を公募いたします。

1.共同研究公募の種類

 日本常民文化研究所に蓄積されている所蔵資料には、アチック写真・映像、漁業制度資料(筆写稿本)、民族学振興会旧蔵資料のほか漁場図、「四季耕作子供遊戯図巻」をはじめとした絵図・絵画資料があります。今回公募する共同研究は、これらを利用して、常民文化に関連する研究を発信することを目的としています。

2.公募課題

 日本常民文化研究所の所蔵資料を用いた新たな共同研究について課題を設定してください。その際、別紙の「神奈川大学日本常民文化研究所の所蔵資料のご案内」に記載されている下記の関連するウェブサイトをご参照ください。

3.応募資格と申請者

(1)3名以上で共同研究グループを組織して申請してください。
(2)申請者は、日本国内に在住し、大学その他の研究機関に所属するか、これと同等以上の研究能力を有すると本研究所長が認めた研究者とします。
(3)研究グループには、若手研究者育成を考慮に入れて、大学院博士課程(後期)在学中か修了者、またはそれと同等の研究能力があると判断される、35歳以下の若手研究者をメンバーとして加えて下さい。
(4)採択された共同研究グループには、日本常民文化研究所の所員1名以上が加わり、申請者と所員が研究グループの共同代表となります。
(5)採択された共同研究グループのメンバーは、研究・成果発信期間に限り、本研究所の客員研究員として委嘱いたします。

4.事前相談

 申請者は、必ず事前相談のため、本研究所にお越しください。
*事前相談は公募の開始より応募締切前々日の7月7日まで受付けます。下記の「事前相談申込フォーム」より申し込んでください。日時を相談のうえ確定いたします。

※事前相談申込みは締切りました。

※研究所からのメールは全て「@kanagawa-u.ac.jp」のドメインからお送りしますので、受信設定をお願いします。返信メールが届かない場合は、迷惑メールフォルダおよび、ご利用中のメールソフトの設定をご確認いただいたうえで、再度フォームより送信してください。

5.採用の件数

原則として 1件

6.共同研究の期間

原則として2023年10月から2026年3月末までの2年間6か月

7.研究費

(1)原則として、日本常民文化研究所で研究会・資料調査を行うための旅費等のみを支給し、年間50万円(ただし、初年度は研究期間が短いためその半額とします)を上限とします。
(2)経費の管理・経理処理等は、日本常民文化研究所事務局において一括して行います。

8.施設の利用

(1)研究にあたっては、研究所の施設を利用することができます。
(2)研究に用いる常民研所蔵資料の利用について、複写を行うなどの便宜を図ります。
(3)研究所の図書を利用することができます。

9.成果の報告

(1)研究期間が終了した2025年度の翌年の2026年度に、研究成果の報告会、成果報告書の刊行を行うことといたします。
 また、本研究所の「常民文化ミュージアム」に隣接する企画展示室を活用して、企画展示を行い、展示解説あるいは図録等を作成することで、上記の報告に替えることもできます。
 なお、成果の報告に係る費用は本研究所が負担いたします。

10. 申請方法

 事前相談の終了後、申請書を本ページよりダウンロードし、申請者の捺印あるいはサインをした上で、2023年7月10日(月)15時までに下記メールアドレス宛にPDFで送信してください。
※2023年度の応募は締切ました。

11. 選考の基準

 選考は日本常民文化研究所運営委員会が行い、以下の点を考慮して、所員会議において決定いたします。
(1)日本常民文化研究所の所蔵資料を活用した研究テーマであるもの。
(2)期間内に、成果が挙げられる可能性を有するもの。
(3)常民文化研究の深化、発展に資する可能性を有するもの。

12. 応募から採択決定までの日程

4月24日(月)          公募開始
4月24日(月)~7月7日(金)    事前相談
6月9日(金)~7月10日(月)  応募期間
7月14日(金)          運営委員会において公募課題の審査
7月19日(水)          所員会議において審議
7月下旬              採択通知の送信  

以上