神奈川大学日本常民文化研究所

調査と研究

受託研究 三宅村郷土資料公開・保存事業

2024年度 三宅島郷土資料館の民具整理調査

日程:2024年6月7日(金)~6月10日(月)
調査先:三宅島郷土資料館
調査者:新垣夢乃、越智信也、小野麻人、呉珂、茶木清明(五十音順)

資料の法量計測と資料カードへの情報入力の様子

 2023年度の調査では、対象となる資料の確定と撮影が完了している。今回の調査では、資料の法量計測と資料カードへの情報入力を行うことが目的となった。
 なお、今回の調査で呉氏は、JSPS科研費JP24K04194の助成を受け、かつて三宅島で盛んであったテングサ漁の漁具について三宅島郷土資料館所蔵資料から調査を実施している。
 実際の調査に先立ち、2023年度の調査から共同して調査を進めるパートナーとなったテイケイトレード株式会社埋蔵文化財事業部の茶木氏、小野氏と2024年6月4日に状況共有、作業の進め方、準備する機材について最終確認を行っている。
 6月7日は、三宅島郷土資料館到着後、一つの収蔵倉庫を対象に資料の法量計測と資料カードへの情報入力を実施した。
 6月8日は、7日の調査で確認された撮影漏れの資料の撮影を行い、以降は順次別の収蔵倉庫を対象に同様の調査を実施した。
 6月9日は、三宅島郷土資料館において地域名称が判明している資料について確認し、資料カードの情報を補足していく調査を実施した。
 6月10日は、調査場所の整理、機材の片付けを実施した。その後、三宅島郷土資料館学芸員の中込氏への調査概要報告、意見交換を行い用途不明資料についての情報収集の依頼、今後の調査予定日程を検討した。
 今回の調査では計画していた調査をすべて終えることができ、次年度は資料カードをまとめた目録を作成する予定である。
 関係各位のご協力に感謝を申し上げます。

(文責:新垣夢乃)