基盤共同研究 歴史民俗資料としての漁場図研究
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- 2025年7月3日
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調査対象(調査地域)
日本常民文化研究所所蔵の漁場図(全国)
研究目的
海は水産物だけでなくさまざまな資源を生み出す。そして、その開発・利用に当たっては、人・物・情報の行き来を促し、そうした営みを通して社会知や民俗知が膨大に集積される空間となっている。反面、負の記憶として、海域の利用をめぐっては、個人や村のレベルから国際的な問題までさまざまな対立や紛争を生んできたし、また海という大自然とたえず対峙する海村では大きな災害や事故が歴史的に繰り返されてきた。そうした海域海村の歴史文化について、日本常民文化研究所が所蔵する漁場図を対象とし、景観史という新たな方法により研究することを本共同研究の主な目的とする。
期待される成果
歴史民俗資料としての漁場図の可能性について明らかにするとともに、景観史という新たな方法を提起する。
同時に、日本常民文化研究所が所蔵する漁場図の研究資源化を目的にデータベース化を進め、「漁場図デジタルコレクション-描かれた海-」 の拡充を図る。
[期間]2025年~2027年(予定)