神奈川大学日本常民文化研究所

調査と研究

基盤共同研究 日本常民文化研究所所蔵資料からみるフィールド・サイエンスの史的展開

「祭魚洞文庫再訪」

日程:2025年7月14日(月)
調査先:流通経済大学図書館
調査者:泉水英計、全京秀、平田茉莉子

祭魚洞文庫内にて

 渋沢敬三邸の蔵書でありアチック・ミューゼアムの参考図書・研究資料であった祭魚洞文庫の一部は、日本通運を経て流通経済大学に移管され、図書館の一室に収蔵されている。同じくアチックの遺産を引き継ぐ研究機関として本研究所はこれまでも調査の便宜を得てきた。今回の調査では、アチック時代の蔵書目録類と、祭魚洞文庫の一角を成す鹿野忠雄文庫を主対象とし、あわせて近刊予定の所員の論集の口絵候補写真の補充も行った。今年度より流通経済大学祭魚洞文庫には三宅雪嶺記念資料館と併せて担当学芸員が配置され、蔵書整理方法をはじめ貴重なご教示を得ることができた。今後、アチックの学術的遺産の継承と研究資源の活用に関連して連携をさらに一層深めていきたい。

(文責:泉水英計)