2025年5月10日と11日に、都合により参加できなかった廣田、三津島を除く、メンバー全員での資料調査をおこなった。今回の調査では、1960年代のパリ留学時代の手紙、京都大学大サハラ探検隊関連資料、セネガル初代大統領来日時の関連資料、1981年のガーナ北部での統治組織についてのフィールド調査のメモ、ブルキナファソの口頭伝承のモレ語転写と仏語訳の手書きノートなど、既存の刊行物では知ることのできない、川田氏の研究のコンテクや論じきれなかった一次資料の整理をおこなうことができた。また、写真資料についても確認をおこない、1963年の西アフリカ渡航時の撮影場所・撮影時のコンテクストのわかるネガフィルムなどの整理をおこなった。全体として、およそ9割の資料の整理ができたが、残りの未開封の資料について、次回の調査で大規模での資料整理作業には区切りをつけ、今年度の後半は資料の読解と研究へと展開していくこととしたい。