基盤共同研究 日本常民文化研究所所蔵の川田順造文書を用いた 西アフリカ史・人類学史に関する基礎的研究
「第6回、第7回資料調査」
日程:2025年7月11日(金)
調査先:27号館101室、201室(横浜キャンパス)
調査者:中尾世治、神代ちひろ、小綿哲、平山草太、三津島一樹
日程:2025年7月26日(土)~7月27日(日)
調査先:27号館101室、201室(横浜キャンパス)
調査者:中尾世治、泉水英計、池邉智基、神代ちひろ、小綿哲、平山草太、廣田緑、三津島一樹
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1966年第1回世界黒人芸術祭の写真
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作業終了時の整理状況
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1957年梁川調査フィールドノート
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1968年ブワク(ガーナ)での聞き取りメモ
2025年7月11日に実施した第6回資料調査は、これまでフィールドワークなどの理由で参加できていなかった三津島一樹に加え、中尾世治、神代ちひろ、小綿哲、平山草太が参加して行われた。さらに、7月26日・27日には、メンバー全員が参加するかたちで第7回資料調査を実施した。
これらの調査では、引き続き未開封資料の整理を中心に進めた。その結果、川田氏が関わったUNESCOのベナン王宮修復プロジェクト関連文書、1989年にフランス高等研究院で発表した原稿、1968年のガーナ北部ブワクでの調査記録、1957年の大学院生時代の梁川調査におけるフィールドノートなど、未公開の貴重な資料を整理することができた。また、写真資料についても部分的にスキャンを行い、1966年のセネガルおよびオート・ヴォルタ渡航時の写真、1972年のオート・ヴォルタ滞在時の写真をデジタル化した。前者には、セネガルの首都ダカールで開催された第1回世界黒人芸術祭に参加した際のものが含まれており、後者は1970年代の調査状況を理解するうえで重要な資料となっている。残念ながら、これまで7回の作業を経ても未開封資料をすべて確認するには至らなかったが、今後は個別に整理作業を進めながら、これらの成果を踏まえた研究発表へと展開していきたい。
(文責:中尾世治)