研究拠点 気仙沼大島漁協文庫の管理と活用
2016年度第2回 大島漁協文庫 保管状況改善作業
日程:2017年3月1日(金)~3月3日(月)
調査先:大島漁協文庫
参加者:田上繁、重村力、越智信也、歴史民俗資料学研究科大学院生他9名
2016年度事業の一環として、2017年3月1日~3月3日の日程で気仙沼市大島へ赴き、「大島漁協文庫」の資料の整理、修理作業を実施した。作業内容は、2011年3月11日の東日本大震災で被災した大島漁業協同組合資料の目録作成のための整理作業、および、汚泥や塩水などで破損した諸資料の修繕作業を主体とするものである。とくに、修繕作業については、錆び付いたクリップやホッチキス針の除去や紙縒による資料の整理作業を進めた。また、別置文書を中性紙の文書箱に詰め替える作業も併せて行った。
一方、昨年11月に窓に取り付けた遮光用ルーバーに不具合が生じていたため、重村力客員研究員により修理、改善を行った。
加えて、常民研の共同研究「海域・海村の景観史に関する総合的研究」のメンバーもほぼ同時期に現地調査を敢行したため、調査の途中でメンバーが「大島漁協文庫」に立ち寄って修繕作業を確認するとともに、今後の進め方について話し合う機会を持つことができた。さらに、地元関係者との会合から、今後の資料の保全と「大島漁協文庫」の運営に関する問題を検討する必要性があることも明らかとなってきた。
(文責:田上繁)