受託研究 輪島・小西漆器店文書の研究
新着情報
- 2019年6月13日
- 第2回調査 巡検および文書整理(2019年3月16~18日/報告)
- 2019年3月22日
- 文書整理、目録作成業務(2018年12月15~17日/報告)
調査地域
石川県輪島市
研究目的
本調査は、輪島市からの委託業務として始められたものであり、同市河井町の小西庄五郎漆器店が所蔵する古文書を整理し、目録を作成することを目的としている。当面の具体的な作業としては、ポリ袋や段ボール箱に収納されていた古文書群を、原則一点ごとに中性紙の古文書整理封筒に詰め、番号を付与し、中性紙の古文書整理容器に収納しなおす。そのうえで、全文書をデジタルデータ化し、古文書目録を作成する。
期待される成果
輪島塗は輪島市の名産としてよく知られている。小西庄五郎漆器店は、享保8(1723)年創業とされる輪島塗の専門店であり、当地を代表する漆器店のひとつである。同店は、京坂方面に行商して椀講(年賦販売の講組織)を始め、多くの顧客を得たといわれている(『図説 輪島の歴史』(2003)ほか)。同店所蔵文書の整理・目録化は、貴重な古文書の散逸を防ぐとともに、輪島塗の歴史はもとより、近世から近現代にいたる漆器店経営・職人の実態・町の暮らしなど、多様な歴史の解明に寄与するものとなるだろう。
[期間]2018年7月12日~2019年3月25日