神奈川大学日本常民文化研究所

調査と研究

受託研究 輪島・小西漆器店文書の研究

第2回調査 巡検および文書整理

日程:2019年3月16日(土)~3月18日(月)
調査先:石川県輪島市河井町 小西庄五郎漆器店ほか
調査者:関口博巨(所員)
 東出紘明、山室陸(以上2名、大学院歴史民俗資料学研究科博士後期課程)
 日座久美子(大学院歴史民俗資料学研究科博士前期課程)

  • 延々と続く古文書の撮影
  • 時国家との関係も記録された
    「永代過去帖」表紙

【巡見(周辺状況の把握)】
 輪島市文化課の山下敦司氏に案内していただき、町野の時国健太郎家、石川県輪島漆芸美術館、「間垣の里」として知られる大沢を巡見した。時国家は小西家と濃密な縁戚関係を有した旧家である。大沢には、漆器の粗型の削り出しをしていた南家の旧宅が残されている。
【小西漆器店での調査内容】
 3月17日、小西美紀子さんにご挨拶。時国家との縁戚関係などについてお話をうかがう。新出の近代文書2点(分類記号E)と古書籍約120点(分類記号F)が見つかる。また、明治時代以降の道具類を拝見した(「小西会社」のネーム入り行李、革製の行商用鞄、携帯の秤、「日勤簿」墨書入り木箱、パナマ万博出品時の銅メダル、大正・昭和初期の膳椀、その他)。
 同日、E群とF群を封筒詰めし、保存箱に収納した。翌18日の午後まで、前回の続きのB群の撮影を行った。B群の前半は、破損した横帳が多く、撮影は容易ではなかった。今回撮影できたのはB-5~9。後日、大学において撮影した写真をもとに、A群(A-1~74)の目録取り作業を行った。目録は、輪島市に提出した報告書の末尾に付した。
【今後の課題】
 上述の通り、小西庄五郎漆器店所蔵文書の整理ならびに目録作成業務は、緒に就いたばかりである。だが、残念なことに、2019年度の委託研究費は計上されていない。2020年度以降、あらためて事業が再開できるようご検討いただきたい。

(文責:関口博巨)