神奈川大学日本常民文化研究所

調査と研究

基幹共同研究「常民生活誌に関する総合的研究」—便所の歴史・民俗に関する総合的研究—

第3回 共同研究「便所の歴史・民俗に関する総合的研究」公開研究会終了報告

古代のトイレを発掘する
木下正史氏(東京学芸大学名誉教授 奈良文化財研究所名誉研究員)

日程:2020年1月16日(木)16:00~17:30
会場:横浜キャンパス9号館11室(日本常民文化研究所)
参加者:木下正史氏(発表者)、須崎文代(代表)、泉水英計、佐野賢治、小熊誠、前田禎彦、全京秀ほか

  • 木下正史氏
  • 発表の様子
  • 研究会風景
  • 懇親会

 第3回公開研究会は「古代のトイレを発掘する」と題し、木下正史氏(東京学芸大学名誉教授 奈良文化財研究所名誉研究員)にご登壇いただいた。発表の内容は、藤原宮跡の発掘調査から得られた最新の知見を中心に、古代・中世の便所に関する調査事例や研究の視点についてご紹介いただいた。具体的には、1972年、1989-90年の発掘調査をふまえ、1992年の発掘における土壌分析、花粉分析や寄生虫卵、籌木(ちゅうぎ)の発掘などから、最初の貯留式便所の遺構の発見に至る結果や、藤原京内での水洗式便所の発見、天皇・貴族の便所をはじめ、古代・中世の便所遺構について多様な図版とともにご紹介いただいた。貴重な発掘成果に関する講話に、参加者はみな大変興味深く聞き入り、質疑応答も予定時間を超過して活発に行われた。研究会後の懇親会も開催され、便所研究の展開についてもさらなる期待が寄せられた。

(文責:須崎文代)