神奈川大学日本常民文化研究所

調査と研究

研究拠点 気仙沼大島漁協文庫の管理と活用

気仙沼大島漁協文庫資料の整備について

日程:2019年12月21日(土)〜12月22日(日)
調査先:大島漁協文庫
参加者:佐野賢治、窪田涼子、中村慧、小野寺佑紀

 2019年12月21〜22日に、佐野賢治(所員)・中村慧(博士後期課程)・小野寺佑紀(博士後期課程)・窪田涼子(職員)の4名が気仙沼大島へ出張し、漁協文庫において整備作業を行った。
 今回は、昨年度におこなった開架資料の目録作成と資料装備(目録番号ラベル貼付)、および傷んだ資料の保全作業(中性紙厚紙による保存箱作成)の、進捗状況の確認が目的である。

◇12月21日(土) 
 書架、床等の清掃を行い、併せて書庫内点検作業を実施。データロガー(温湿度記録)の電池交換、蛍光灯の取り替え作業を行った。

◇12月22日(日)
① 昨年度作成目録と配架済の開架資料の読み合わせを実施。その結果、ラベル番号違い等のミスを数点確認。
② 別置の目録未着手資料(約50点)を確認。昨年度までの作業で、複数資料を「一括資料」として目録作成していたものを再点検した結果、それぞれ別資料として目録化することとしたもの。
③ 資料保全作業(保存箱作成)の進捗状況の確認。保全作業が必要と考えられる資料のうち、約4割が終了、6割が未着手であることを確認。
④ 2018年度までに作成できた目録を、漁協文庫を語る会の大島メンバーへ手渡しした。
⑤ 作業用資材の確認。次回には貼付し直しの中性紙ラベルの準備が必要。保全用厚紙については在庫十分あり。

 以上の点検・確認作業を行った結果、文庫の環境状態は良好であったが、今後、データロガーの電池交換については頻繁に行う手段を検討する必要があること、前回作業での番号違い訂正作業と目録未着手資料整理については、およそ2泊3日の作業で完了と見積もられること、資料保存箱作成作業については、数名の作業者で2泊3日の日程を組んだ場合に2〜3回で終了できると見積もられること、等を確認した。

(文責:窪田涼子)