ATTIC MUSIUM

神奈川大学
日本常民文化研究所
Institute for the Study of Japanese Folk Culture Kanagawa University

調査と研究

共同研究 海域・海村の景観史に関する総合的研究

2017年度第1回(通算第6回)研究会

日程:2018年2月21日(水)16:00~19:00
場所:日本常民文化研究所


  • 竹村紫苑氏の発表

  • 研究会風景

(潜水具装着図・潜水漁操業区域図)千葉県 瀬戸漁業協同組合文書/日本常民文化研究所所蔵

【発 表】
1.「漁場図研究が目指すもの」 安室知(常民研)
2.「常民研所蔵の漁場図とは何か」 越智信也・窪田涼子(常民研)
3.「GISの強みと弱み—GISによる歴史史料(漁場図)研究の可能性」 
  竹村紫苑(中央水産研究所)

 第6回「海域・海村の景観史に関する総合的研究」(漁場図)研究会では、漁場図に関して中央水産研究所と日本常民文化研究所との研究協力体制を模索する意味があり、常民研のみならず中央水産研究所からも多数の研究会参加があった。
 研究会の前段では、安室が常民研において漁場図を中心とした共同研究「海域・海村の景観史に関する総合的研究」が構想された経緯とこれまでの進捗状況について説明し、また越智と窪田は常民研の2,000点に及ぶ漁場図について、それが作成され常民研に所蔵されるようになった経緯およびその総体の概要について解説した。
 それを受ける形で、研究会の後段では、景観生態学を専門とする竹村紫苑氏から、漁場図研究におけるGIS(地理情報システム)利用の可能性について、いくつかの事例を参照しながら提案がなされた。
 さらに、聴講者も含めた参加者全員による質疑応答においては、まず水産経済学を専門とする中央水産研究所の松浦勉氏に漁業権の歴史的推移について解説をいただき、その上で前段も含めた発表全体に関して忌憚のない意見交換がおこなわれた。そして最後に、今後、漁場図研究においては中央水産研究所と日本常民文化研究所との協力体制をさらに強化してゆくことが確認された。

(文責:安室知)