神奈川大学日本常民文化研究所

調査と研究

基幹共同研究「常民生活誌に関する総合的研究」 " 日常茶飯 " —日本人は何を食べてきたか


新着情報

調査地域

日本および東アジア

研究目的と期待される成果

  • 茶を摘む滇西系彝族女性
  • 「太華茶」を作る(雲南省臨滄市魯史鎮/写真・楊蕊)
  • 第4回公開研究会 丹羽英二氏の発表(2022年10月)
  • 第5回公開研究会の会場風景(2023年11月)

 「和食」が世界無形文化遺産に登録されたが、多様な郷土食だけを見ても、和食とは? の定義付けは難しい。本研究では、日本における常民の幅広い食生活と「和食」との関係性を明らかにするため、日本人は何を食べてきたのかを多角的、また異文化から見た「和食」の特長などを検討する。
 庶民の日常、常民文化の根幹はいつの時代、どの地域においても衣・食・住が基本となる。本研究では、現在、日本国民の食生活が極めて多様化する中で、従来の通説を再検討し、食材のみならず、料理法、調味料、外来食、食事作法、食器など広く食事文化全般を当たり前の「日常茶飯の文化」の事実や表象としてとらえる。当然、お茶やお酒などのような「嗜好」も非・日常の飲食文化として取り上げられる。参加メンバーのテーマとして、「米文化の再検討・餅の多様性」、「食をめぐる物質文化・民具」、「食の比較文化」、「日常・非日常の食文化」、「グローカル時代と食文化」、「郷土料理とは何か」などの課題が展開されている。

[期間]2020年~
※2021年に、研究名を「 "日常茶飯" ─日本人は何を食べてきたか—予備的研究」から、「 "日常茶飯" ─日本人は何を食べてきたか」に変更。